今回が最後の「父内国産馬限定重賞」である。まあ、出走馬の半数以上がサンデーサイレンス系であり、タマモクロス産駒２頭以外は１時代を築いた三大種牡馬ＳＢＴの直系となるともはや限定戦の意味が無いから廃止は止むを得ないところだろう。

　本当は中舘騎乗のセンカクを本命にしようと思っていたのだが、残念ながら出走取消。お祭り男中舘は過去２年間連続でＷＳＪＳに出場していたが、今年はプロフィール欄に「主な勝ち鞍：なし」と書かれた昨年を上回る活躍をしている（ＧＩも勝ってるし）にもかかわらず出場できずに中京競馬場に居る。しかも、メインの重賞で騎乗できないとあれば非常に悔しいので、他のレースでは奮起することが期待される。今日の中京は朝から中舘を中心にした馬券で勝負するといいだろう。

　さて、前置きが長くなったが本命はサンライズマックス。連勝中と勢いに乗っているしデムーロを騎乗させて来たというのは勝負がかりだと思っていいだろう。ハンデは53kgと軽量なのも魅力。暮れの時期は斤量と成長度合いのバランスの関係で３歳馬が活躍しやすい時期なので、勢いのある３歳馬に期待しよう。

　相手はハンデ戦らしく荒れる事を期待して穴っぽいところを狙う。まずはホッコーパドゥシャ。前走休養明けのドンカスターＳは11着と惨敗だが、これは調教代わりの出走でしかも中日新聞杯でのハンデを軽くするために惨敗してもともとのレースだと思う。狙いはハンデ戦であるこの中日新聞杯であるので、今回はきっちり仕上げてくるだろう。休養前は準オープンで好走しており、ハンデＧIII程度なら好走が見込まれる。

　更にもう１頭、障害帰りのトウショウパワーズも狙ってみたい。前走は障害に出走し落馬競走中止。障害の適性が無いと判断されて平地に戻ってきたのかも知れないが、障害練習をした事は平地の競走力でもプラスに出る場合がある。鶴留厩舎はこのトウショウパワーズとトップオブツヨシの２頭出しだが、人気はトップオブツヨシの方があるようだ。しかし、騎乗している騎手を考えると中村騎乗の馬よりも安藤光騎乗の馬の方が厩舎の期待度は高いということが伺える。厩舎サイドの本線であると思われるトウショウパワーズが人気になっていないのだからそちらの方を「買い」である。