阪神ＪＦといえば「荒れる」というイメージがある。実際一昨年までは荒れる傾向が強かった。それは（２歳馬・牝馬という難しさもあるものの）旧阪神1600mコースが枠順による有利不利が大きく、乗りにくいトリッキーなコースであるせいである。

　ところが、昨年は阪神のコースが改装され芝外周り1600mコースが新設された。昨年からはその阪神芝外回り1600mコースでの実施である。欠点があるので改善されるように改装されており、以前ほどには荒れなくなっている。 　世間一般のイメージ的には「荒れる」という先入観があるため、穴馬側に人気がブレるだろう。相対的に人気サイドへの投票割合が減るため配当対確率、つまり期待値は人気サイドの方が高くなる。今年は人気馬を狙う方が勝負師として懸命であると言えよう。と昨年書いて手堅くいったら結果は「ウオッカさえ来なければ当たりだった」という結果だった。ウオッカはご存知の通り翌年のダービーも征するなど大物級の活躍をしており、結局「強い馬が勝つ」レーススになったと言えるだろう。

　人気は割れているが本命はオディールとする。ファンタジーＳ勝ちは伊達ではないだろう。この馬を頭で狙う。世間一般的には橋口厩舎の重賞といえば２着や３着というイメージがあるが、実はアンカツが乗っていれば重賞でも勝つことが結構ある。ここは世間のイメージの裏を書いてあえて橋口厩舎の馬を１着付けで狙ってみるのがおいしいだろう。特にオディールは２，３着に持ってくることが得意な上村が乗れば２着で、アンカツが乗れば１着という分りやすい馬である。

　対抗はファンタジーＳ２着というベタな狙い方だがエイムアットビップとする。開幕週のパンパンの良馬場で前が残りやすいことを考慮すると逃げて粘れるタイプの実力馬エイムアットビップを狙うのが妥当だろう。その他にも有力どころ何頭かを馬単の紐で狙ってみる。