ウオッカがダービーに回ったのでダイワスカーレットの一人舞台かと思っていたが、そのダイワスカーレットが出走回避。一転して大混戦となった。桜花賞不出走組でも昨年のカワカミプリンセスの様な魅力的な馬がいない。それ以前にスイートピーＳ勝ち馬も出走していないし何とも寂しいメンバーである。桜花賞の方がレベル高そうだし（笑）。一応距離＆ローテが不安なピンクカメオ以外では唯一実績らしい実績を持つフローラＳ勝ち馬ベッラレイアが人気を集めているが、こういう押し出されての１番人気馬はコケることが多いので軽視していいだろう。まして荒れムードがプンプン漂っているこういうレースなら思い切って穴狙いの方が得策である。

　府中芝といえば何といってもトニービン。クラシックディスタンスならなおさらトニービン。というわけで母父トニービンの馬を狙ってみる。本命はアドマイヤスペース。父アドマイヤコジーンだが、1800mの芝レースで圧勝しているので距離はこなせるだろう。しかも的場勇から昨年のオークス２着ジョッキー柴田善に思いっきり鞍上強化。的場父厩舎の馬であり、普段は息子に乗せている馬を一流騎手に変えてきたということは勝負がかりである。重賞だと減量特典が付かないということもあるが、ただ出すだけで勝負なんかどうでもいい馬だったら息子にジーワンの舞台を経験させるために乗せてやるのが親心というものである。

　何が来てもおかしくないレースなので総流しで。それにしてもアンカツ（ダイワスカーレットに騎乗予定だった騎手）はわざわざ東京まで来てメインのＧＩに乗れないのは悔しいだろうな。この日のオークス以外の府中のレースでは悔しいから頑張るはずのアンカツの馬を中心に勝負した方が良さそうだ。悔しいから頑張る以前に他の一流騎手と違ってオークスのことを考える必要がないのでレースに集中できるだろうし。