今年のスワンＳは人気が割れていて混戦模様である。最終的にどうなるかは分らないが朝一の時点の１番人気はスプリンターズＳの勝ち馬アストンマーチャン。手元にある本で過去データを調べると「１番人気は７連敗中」「スプリンターズＳ好走馬は疑うべき」と書いてる。これを考えるとアストンマーチャンは「消し」なのだが、敢えてアストンマーチャンを本命とする。

　アストンマーチャンを本命にする理由は「中舘が騎乗するから」である。この日は福島競馬場で競馬が行なわれている。福島と言えば中舘騎手の得意な競馬場である。３場開催時に中舘がローカルに居ないのはＷＳＪＳ出場などのよっぽどの事情が無い限りありえない。その中舘がわざわざ京都まで来て乗るのである。しかも、このレースには内田博も騎乗する。中舘と内田博は同じエージェントを起用しており、この２人は通常だと別の場所に振り分けられる（主に内田が中央で中舘がローカル）。もし、陣営がエージェントに騎乗依頼を丸投げだったら、アストンマーチャンの騎手は内田博になった筈である（その場合ネイティヴハート以外に別の指定レースに南関東の馬を出さなければいけなくなるが）。内田がダメでも中舘は福島だから別の騎手になった可能性が高い。しかし、わざわざ中舘が乗るということは、厩舎側で中舘を乗せて勝負に出たいか、中舘がよっぽど乗りたいかのどちらかである。勝負がかりと見ていいだろう。それにアストンマーチャンはマイルよりも1400mの方が適性が高いので、マイルＣＳよりもスワンＳを勝ちに来る確率が高いと思われる。というわけで本命はアストンマーチャンとする。

　相手は手広く行くが内田博騎乗のネイティヴハートが人気もなく、忘れた頃にやってくる馬なのでオモシロイ。この日の内田騎乗の馬の中で唯一の地方馬なので中央で乗るために連れてきたのかもしれないが、東京ではなくわざわざ京都まで来るぐらいだからやる気はあるのだろう。