今年も混戦模様となりそうな安田記念である。かつては比較的堅めのレースだったが、高松宮記念が３月に移動になってからは荒れるＧＩになった。今年は大混戦となる模様であり、人気も割れている。

　まず外国馬であるが、今回は香港から４頭が出走する。香港馬といえば日本のＧＩで好走することが多く、この安田記念でも過去に何頭か連対している。安田記念における香港馬といえば馬券に絡むか２桁着順かと極端な成績となることが多いのだが、とりあえず全て押さえておきたい。その中で軸とするのがエイブルワン。管理するムーア厩舎は２頭出しであり勝負係りであると見ていいが、アジアンマイルチャレンジがかかっている、エイブルワンを本命とする。もう１頭のジョイフルウィナーも昨年の安田記念で３着と適性の高さを見せているが、厩舎サイドがどちらで勝負にくるかと言えばエイブルワンであろう。

　ちなみに香港の馬「グッドババ(Good Ba Ba)」は「良馬場」ではなく「好[父/巴][父/巴]」（[父/巴]は「父」の下に「巴」という字）である。つまり「良いお父さん」という意味だ。ババは日本語では婆さんなのだが広東語では父さんなのである。

　日本馬ではダイワメジャーが一番手。府中芝コースではＧＩや重賞で実績もあり、2000mでも実績がある馬なので距離の割りにスタミナが要求される東京1600mコースへの適性も十分だろう。その他では府中巧者エアシェイディ、本質的にはマイラーのスズカフェニックス、しぶとく粘ってしまう可能性のありそうなコンゴウリキシオーに流す。

　更に穴狙いとして３着女王ディアデラノビア３着付けの３連単も狙ってみよう。牝馬だけのヴィクトリアマイルで５着ならレベルがあがるここはどうかという気もするが、忘れたときにやってきそうな馬であるので人気の無い今回は押さえておこう。