まずは今週から故障で休養中だった武豊騎手が復帰。正確にはこのレースからである。その復帰初戦の乗り馬ブラックランアウトなのであるが、武豊復帰で人気過剰となるので馬券的には「消し」である。武豊は土曜日は騎乗無し、日曜日はこの１戦のみ参戦である。かなざわいっせい風に言うところの「ジェット噴射騎手」である。普通の騎手なら乗り鞍が一戦しかないと、そのレースに集中できるし少ないチャンスをモノにする必要があるので好走することも多いが、武豊といえば黙ってても乗り馬が集まってくるレベルの騎手である。その武豊が一鞍しか乗らないということは、まだ万全ではないということなのだろう。100%の力は発揮できないが、とにかく馬に乗れる程度には回復したのでリハビリを兼ねて足慣らしに乗ってみる、そんな感じだろう。今週は一鞍だけ乗って勝負勘を取り戻し、来週の有馬記念で勝負といった感じかな。普通の人なら２ヶ月かかるような重症を負っても１ヶ月で復帰してしまうところが武豊の凄さではあるが、馬券的には今回は消しである。

　本命は最内枠を引いた逃げ馬ミッキーパンプキン。中山芝1600mといえばスタートからカーブがあり、内枠の逃げ馬が有利なコースである。また、今回はペリエを起用して勝負を賭けているので狙い目。重賞は初めてだがデビュー以来２連勝で底を見せていない強みがある。勢いと枠順を生かしての好走に期待したい。

　対抗はフィフスペトル。前走京王杯２歳Ｓはゲットフルマークスに逃げ切られ２着だったが、展開的に逃げ馬が残ってしまってのもの。実力的にはこの馬の方が上だし、今回はルメールを起用してきているので、鞍上の腕と陣営の本気度にも期待できる。

　▲はエイシンタイガー。先週の黒松賞からの連闘での出走である。黒松賞は見事な勝利だったが、もともとはとにかく３着が多い馬。オープン入り初戦の今回も３着の可能性が高いと思われる。３連単の３着付けも狙い目に入れておこう。

　その他の馬では重賞で実績のあるシェーンヴァルトとセイウンワンダーが狙い目。