毎年のようにここの予想で書いていることであるが、ダービーといえば馬主や調教師、生産者等競馬関係者にとって特別なレースである。馬にとっても一生に一度の特別なレースである。ジャパンカップのほうが賞金が高くなったとはいえ、やはり格や重みはダービーが一番である。馬券師としてもやはりダービーは他のレースよりも的中したときの充実感が大きい。競馬場にもダービーデーは独特の雰囲気が漂い、気持ちも高ぶってくる。ぜひとも的中させたいところである。 　昨年の予想では「最大出走頭数が18頭になってからのダービーは堅く納まることが多く、ここ１０年間で９回連対している。しかも１回だけ連を外したメジロブライト(97年)もちゃんと３着には来ている。」と書いて１番人気馬フサイチホウオーを本命としたのだが、見事に期待を裏切られた。昨年はダービーが18頭立になって以来はじめて１番人気馬が馬券圏内から外れたダービーであった。

　しかし、昨年はウオッカという強い牝馬がダービーに参戦した特殊な年である。勝ってもおかしくない牝馬が出走しているという特殊な例である。やはりダービーは堅く収まるのが基本であろう。というわけで１番人気のディープスカイを本命とする。皐月賞は使わずにＮＨＫマイルで勝った馬である。東京コースへの適性は十分だろう。ここで勝てばキングカメハメハ以来のＮＨＫマイル→ダービーの変則２冠馬の誕生である。

　相手筆頭は２頭出し松国厩舎のブラックシェル。ＮＨＫマイル２着馬である。ＮＨＫマイルからダービーへのローテーションといえば松国厩舎。タニノギムレット、キングカメハメハでダービーを征している。このローテは松田国厩舎の王道なのだろう。

　▲はレインボーペガサス。皐月賞は４着に敗れたが、出走馬中最高の上がりを見せた。直線の長い府中の舞台の方がより好走すると思われる。

　他にはダービーと同コースで行なわれた青葉賞の覇者アドマイヤコマンドと、ダートしか経験が無いが圧勝続きで４連勝のサクセスブロッケンも芝を走ってもおかしくない血統なのでおさえておこう。