2008年 5月 4日(日) 3回京都4日目 15:40発走
11R 第137回天皇賞(春)
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝・外 3200m 14頭立

 阿寒湖特別。しばらくの間ステイゴールドの「主な勝ち鞍」だったそのレースは偉大なるレースである。特に3歳時にそのレースを勝った馬は偉大な馬ばかりである。前述のステイゴールドだけではなく、マンハッタンカフェ、ファインモーションがそれに該当する。05年に3歳で征したコマノハイはその後出走してこないが、出てくれば大活躍することであろう。3歳の夏という時期に古馬相手に長距離で勝つということは能力の証なのだが、それにしても他の長距離戦よりも阿寒湖特別が長距離条件戦の中ではひときわ目立っている。もちろん、3歳のレースは長距離戦がほとんど組まれておらず、条件馬に甘んじていた長距離が得意な実力馬が頭角を現しやすいレースが阿寒湖特別なわけで、阿寒湖特別を3歳で征した馬はその後長距離路線で活躍することが多い。

 日本の長距離馬の最高峰のレース天皇賞・春。このレースに昨年3歳で阿寒湖特別を征した馬が登場する。その名はホクトスルタン。菊花賞では惜しくも6着だったが、今年に入って出走した準オープン・サンシャインSでは見事な勝ちっぷりだった。逃げて直線では更に突き放す。準オープンとは言え、この強い勝ち方を見せられては春天でも狙わないわけにはいかない。逃げてもバテずに突き放すのはスタミナのある証拠である。鞍上も横山典であり、イングランディーレで春天を勝った時の様な楽逃げがまたしても見られるだろう。

 相手筆頭は昨年の菊花賞馬アサクサキングス。ダービーでも牡馬最先着の馬である。一時期は前年の菊花賞馬が出てくれば無条件に「買い」だったが、最近はそうでもなくなった。しかし、アサクサキングスは押さえておいて損は無い馬である。ちなみに京都では無敗の馬であるのでコース適性もあるだろう。

 ▲は昨年のこのレースの覇者メイショウサムソン。前哨戦を見ていると昨年ほどの勢いが無いようにも感じられるが、あくまで狙いはここ。実力のある馬なのでまだまだ見限ってはいけない。

 その他では阪神大賞典の覇者アドマイヤジュピタを初めとしてドリームパスポートポップロックトウカイトリックアイポッパーといったところを押さえる。ここまで役者が揃うと極端に人気薄の馬は出番はないだろう。  ちなみにホクトスルタンと言えばメジロマックイーン産駒。つまり、1970年にメジロアサマが当時3200mであった天皇賞・秋を勝って以来、メジロティターン、メジロマックイーンと3200mの天皇賞を親子3代に渡って征してきた血を受け継ぎ、親子4代制覇がかかっているのである。血統的背景から長距離は得意であるだろう。「競馬は血のドラマ」である。このドラマの結果を最高のものにして欲しいものだ。

 なお、ホクトスルタンは1着か4着以下に敗退かのどちらかだろうから、ホクトスルタン頭の馬単とする。鞍上が2着が多い横山典というのが気にかかるところだが、「親子4代制覇」という夢のかかった今度ばかりは無難に2、3着を拾いに来るのではなく勝ちに来るだろう。そういうロマンのわかる男だろうしね。

結論
[馬単]
4→[8,13] ・・・1000pts
4→14 ・・・ 800pts
4→[7,10,11,12] ・・・ 300pts

ニコニコ動画で感動的な動画を見つけたので紹介

B馬名性齢騎手斤量
1 1 サンバレンティン  牡7 佐藤哲三 58
2 2 アドマイヤフジ   牡6 川田将雅 58
3 3 アドマイヤモナーク 牡7 *安藤勝己 58
3 4 ホクトスルタン   牡4 横山典弘 58
4 5 トウカイエリート  牡8 上村洋行 58
4 6 アドマイヤメイン  牡5 *福永祐一 58
5 7 ドリームパスポート 牡5 松岡正海 58
5 8 メイショウサムソン 牡5 武豊   58
6 9 ドリームパートナー セ8 *和田竜二 58
610 ポップロック    牡7 *内田博幸 58
711 トウカイトリック  牡6 *幸英明  58
712 アイポッパー    牡8 藤田伸二 58
813 アサクサキングス  牡4 四位洋文 58
814 × アドマイヤジュピタ 牡5 岩田康誠 58

レース後のコメント
 アドマイヤジュピタが出遅れて場内がどよめく中、我が本命ホクトスルタンは好スタートを決めてハナヘ。前半は「行けるところまで行くぞ」と逃げを打つ。中盤でやや押さえたが、4コーナーでも先頭。脚色はあまり衰えていない。「そのまま〜!!」と私は叫ぶ。しかし、外から差してきた3頭の馬のため、我が馬券の的中と、メジロアサマから続く天皇賞親子4代制覇の偉業は脆くも崩れ去った。

 その3頭とはアドマイヤジュピタ、メイショウサムソン、アサクサキングスの3,2,1番人気。アドマイヤジュピタが早めに上がって行き、その内からメイショウサムソンが差してきてアドマイヤジュピタを交わした。この時点でメイショウサムソンの天皇賞春秋春3連覇が達成かと思われた。しかし、ここからがアドマイヤジュピタの凄いところ。一旦は交わされたのだが、もの凄い二の脚で脚色優勢のメイショウサムソンに迫っていく。ゴール前で頭差交わし、アドマイヤジュピタが第137回天皇賞を征した。メイショウサムソンの鞍上武豊にしてみればアドマイヤジュピタを交わした時点で勝ったと思っただろう。しかし、そのアドマイヤジュピタに交わされて惜しくも天皇賞3連覇ならず。この2頭のデッドヒートは見ごたえ十分だった。

 3着にはアサクサキングス。手堅く着を拾いに行く四位らしいレースぶりである。何か2年前までの四位に戻ったという感じ。ホクトスルタンは4着。1着か惨敗かと思っていたのだが、4着に踏みとどまる。逃げ馬が負けても4着というのは能力のある証拠である。たとえばセイウンスカイの様に。ぜひGIを征して欲しい馬なのだが、距離は長いほうが向いているだろうから天皇賞・春が最高の舞台なのに。来年に期待するか。

外れ



2008年 5月 4日(祝) 3回京都4日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第137回天皇賞(春)
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝・外 3200m 14頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減調教師賞金
814×アドマイヤジュピタ牡5岩田康誠 58 3.15.111-11-10-0534.7 35.8494 -8(栗)友道康夫13200
58メイショウサムソン牡5武豊   58 3.15.109-09-06-0334.9 24.8514 -4(栗)高橋成忠5300
813アサクサキングス 牡4四位洋文 58 3.15.52 1/203-04-02-0235.5 13.6500 -4(栗)大久保龍3300
34ホクトスルタン  牡4横山典弘 58 3.15.6 3/401-01-01-0135.8 610.8516 +6(栗)庄野靖志2000
22 アドマイヤフジ  牡6川田将雅 58 3.15.81 1/407-08-09-1035.21025.9530 -8(栗)橋田満 1320
33 アドマイヤモナーク牡7安藤勝己 58 3.16.0113-13-12-1135.2 713.2470 +2(栗)松田博資 
711トウカイトリック 牡6幸英明  58 3.16.42 1/203-03-02-0336.3 917.4450 +4(栗)野中賢二 
45 トウカイエリート 牡8上村洋行 58 3.16.61 1/405-05-06-0536.21280.8490 0(栗)野中賢二 
57ドリームパスポート牡5松岡正海 58 3.16.6ハナ09-09-10-0836.0 59.9472 -4(美)稲葉隆一 
1011 サンバレンティン 牡7佐藤哲三 58 3.16.6ハナ14-14-14-1335.21497.4458 -2(栗)佐々木晶 
11712アイポッパー   牡8藤田伸二 58 3.16.7 3/406-05-06-0836.2 816.3454 0(栗)清水出美 
12610ポップロック   牡7内田博幸 58 3.17.4407-07-04-0737.1 48.4498 -4(栗)角居勝彦 
1369 ドリームパートナーセ8和田竜二 58 3.18.7812-12-13-1337.51394.8464 -8(美)大久保洋 
1446 アドマイヤメイン 牡5福永祐一 58 3.19.01 3/402-02-04-1238.41143.4512 0(栗)橋田満  

LAP 13.3-12.1-11.4-12.2-12.1-12.2-11.8-12.8-12.6-12.5-12.7-12.3-11.8-11.3-11.5-12.5
通過 36.8-49.0-61.1-73.3  上り 72.1-59.4-47.1-35.3  平均 1F:12.19 / 3F:36.58
単勝  14 \580
複勝  14 \190 / 8 \200 / 13 \140
枠連  5-8 \460 (1)
馬連  08-14 \2000 (6)
ワイド 08-14 \810 (9)/ 13-14 \380 (1)/ 08-13 \500 (2)
馬単  14-08 \4430 (15)
3連複 08-13-14 \1880 (1/364)
3連単 14-08-13 \13500 (14/2184)

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