2008年12月 7日(日) 5回阪神2日目 15:40発走
11R 第9回ジャパンカップダート
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) ダート 1800m 16頭立

 昨年までは東京ダート2100mで行なわれていたレースだが、今年から阪神に移り距離も1800mとなった。実質的に新設されたGIであると思ってよいだろう。過去の傾向はほとんど当てにならない。

 かといって人気馬が活躍するという傾向は変わらないだろうな。これはダートの1800m以上でかつ格の高い(GII級以上)は開催場所問わず堅く収まることが多いのが日本の競馬の傾向である。ダート中長距離の一流どころの馬はすでに力の格付けが済んでいるということが多いというのがその理由なのかな。格があまり高くないダート1800mのレースは荒れることが多いのだが。

 というわけで、ここ2年ぐらい国内ではダート中長距離の多くの主要なGIに出走していながら負けなしのヴァーミリアンが文句なしの本命。国内でこの馬を負かせる馬はそういないだろうし、かといって外国馬にもこれといった馬がおらず本命はヴァーミリアンで決まりだろう。

 対抗はサクセスブロッケン。この馬もダートでは無敵だと思っていたが初の古馬との対戦であるJBCクラシックではヴァーミリアンの2着だった。しかし、JBCの時点ではヴァーミリアンに敵わなかったが、差のないレースをしたことと成長途上の3歳であることを考慮すると今回は逆転もありうる。今後の日本のダート路線の中心となるであろう馬なのでヴァーミリアンと比べても遜色の無いレースをするだろう。

 上記2頭の馬連で勝負かと思ったが、もう少し相手を絞って3連単にした方がいいかも知れない。というのはカジノドライヴという危険な人気馬がいるからである。日本の新馬戦で圧勝しているので日本の砂馬場が合わないという事もないだろうが、前走のBCの惨敗ぶりや遠征の疲れが残っているということを考えれば確実性に欠けると思う。しかもわざわざ米国に長期滞在をしていたぐらいだから狙いはBCだろうし、ここにはピークを過ぎた状態で出走してくる可能性が高い。配当的、期待値的にデメリットの方が大きいのでカジノドライヴだけは消しとする。

 というわけでヴァーミリアンサクセスブロッケンの1、2着付けからカジノドライヴ以外の馬に3連単で流す。・・・というのを一応のこの予想ページでの結論としておく。一応のとは、実は前売り時点で「カジノドライヴを除いた3連単」の合成オッズよりもヴァーミリアン−サクセスブロッケンの馬連の方が高いのである。最終的にもそんなオッズに落ち着くとは思えないが、もし馬連の方がおいしい状態に落ち着くようであれば当然馬連にするので、実馬券を買う場合は最後までオッズを追ってから判断しよう。

結論
[3連単]
6→7→[1,2,3,4,5,8,9,10,12,14,15,16]・・・200pts
7→6→[1,2,3,4,5,8,9,10,12,14,15,16]・・・100pts

B馬名性齢騎手斤量
1 1 ワンダースピード  牡6 小牧太  57
1 2 $フロストジャイアン 牡5 *ヴェラス 57
2 3 サンライズバッカス 牡6 佐藤哲三 57
2 4 メイショウバトラー 牝8 *福永祐一 55
3 5 メイショウトウコン 牡6 藤田伸二 57
3 6 ヴァーミリアン   牡6 *岩田康誠 57
4 7 サクセスブロッケン 牡3 横山典弘 56
4 8 $ティンカップチャリ セ3 *プラード 56
5 9 アドマイヤフジ   牡6 川田将雅 57
510 カネヒキリ     牡6 *ルメール 57
611 $カジノドライヴ   牡3 *安藤勝己 56
612 ブルーコンコルド  牡8 幸英明  57
B713 $マストトラック   牡4 *ゴメス  57
B714 フリオーソ     牡4 戸崎圭太 57
815 ワイルドワンダー  牡6 *蛯名正義 57
816 ボンネビルレコード 牡6 内田博幸 57

レース後のコメント
 カネヒキリが完全復活だ。一昨年のフェブラリーS以来の勝利。連対自体が一昨年の帝王賞以来だ。その帝王賞以来しばらく休養していたのだが、復帰戦である前走武蔵野Sは9着に惨敗。それで人気を落としたが、今回は叩いた効果で通算3度目のJRAダートGI制覇だ。JRAダートGI3勝というのは史上初の快挙である。ダートGI自体数が少ないし歴史も浅いが、それでも3勝という偉業はなかなかできるものではない。しかもカネヒキリの場合、東京で行なわれるJCDと阪神で行なわれるJCDを征しており、3つの異なるコースで行なわれるGIを征したことになる。

 2着に突っ込んできたのは伏兵メイショウトウコン。あと少しでカネヒキリを捉えるところだった。ほぼ無敵と思われたヴァーミリアンに先着したのだから大したものである。

 ヴァーミリアンは頭+首差及ばずの3着である。国内GI無敗神話はここで途絶えることとなった。大負けした訳ではなく、東京大賞典では巻き返しもあると思うが、国内不敗記録が終わってしまったのは寂しくもある。カネヒキリはともかくとしてメイショウトウコンに負けるとは思わなかったし。

 サクセスブロッケンは8着に敗退。どうしても逃げなければいけない馬でもないのだが、アメリカのティンカップチャリスが逃げてペースが速くなり、それに競りかけて途中から先頭に立ったが、それで終わってしまった。結局今年の外国馬は馬券圏内には来そうにないので、買う必要はないのだが、前に行こうとするのが当たり前のアメリカ競馬で揉まれてきている馬だけにペース作りに影響があった。これが日本の馬ばかりのレースだとしたらサクセスブロッケンも活躍できただろう。

外れ



2008年12月 7日(日) 5回阪神2日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第9回ジャパンカップダート
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) ダート 1800m 16頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減調教師賞金
510 カネヒキリ    牡6ルメール 57 1.49.205-04-03-0536.4 49.8530 -4(栗)角居勝彦13000
35 メイショウトウコン牡6藤田伸二 57 1.49.213-15-13-0735.9 725.7460 -2(栗)安田伊佐5200
36ヴァーミリアン  牡6岩田康誠 57 1.49.3クビ11-10-09-0536.2 12.2524+12(栗)石坂正 3300
23 サンライズバッカス牡6佐藤哲三 57 1.49.61 3/413-13-13-1036.3 622.4494 +6(栗)音無秀孝2000
612 ブルーコンコルド 牡8幸英明  57 1.49.608-08-06-0736.61136.3510 -4(栗)服部利之1300
611カジノドライヴ  牡3安藤勝己 56 1.49.7 3/405-04-03-0436.9 37.1530 (美)藤沢和雄 
714 フリオーソ    牡4戸崎圭太 57 1.49.9102-03-03-0237.21247.6508+17[地]川島正行 
47サクセスブロッケン牡3横山典弘 56 1.49.9ハナ02-02-01-0137.3 24.4522 +1(栗)藤原英昭 
11 ワンダースピード 牡6小牧太  57 1.50.21 3/408-10-11-1336.7 928.2484 +8(栗)羽月友彦 
10815 ワイルドワンダー 牡6蛯名正義 57 1.50.2ハナ08-08-06-0737.21028.4450-14(美)久保田貴 
11816 ボンネビルレコード牡6内田博幸 57 1.50.83 1/213-13-13-1337.21350.1494 -2(美)堀井雅広 
1212 フロストジャイアント牡5ヴェラス 57 1.51.5411-10-11-1138.01456.6506 [外]ダトロー 
1348 ティンカップチャリスセ3プラード 56 1.51.6クビ01-01-02-0238.9 521.2472 [外]レセッシ 
1459 アドマイヤフジ  牡6川田将雅 57 1.52.3404-04-09-1239.1 826.1528 0(栗)橋田満  
1524 メイショウバトラー牝8福永祐一 55 1.54.5大差05-04-06-1541.315103.3520 +3(栗)高橋成忠 
713 マストトラック  牡4ゴメス  57 ------------0.0--- [外]フランケ 

LAP 12.4-11.2-13.1-11.7-11.8-12.4-12.0-12.1-12.5
通過 36.7-48.4-60.2-72.6  上り 72.5-60.8-49.0-36.6  平均 1F:12.13 / 3F:36.40
単勝  10 \980
複勝  10 \300 / 5 \500 / 6 \120
枠連  3-5 \860 (3)
馬連  05-10 \11710 (30)
ワイド 05-10 \3090 (31)/ 06-10 \500 (2)/ 05-06 \890 (7)
馬単  10-05 \21570 (54)
3連複 05-06-10 \7090 (18/455)
3連単 10-05-06 \69460 (181/2730)

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