20世紀は１番人気が武豊以外の騎手の場合は必ず連対するレースだったが、21世紀になってからは必ずしもそうではなくなった。それでも比較的上位人気の馬で決まりやすいレースである。過去10年の１番人気馬の成績は[5,1,0,4]。着外は全て７着以下。唯一の２着というのが橋口厩舎の馬（00年ダイタクリーヴァ）なので、これを例外的に考えると１番人気馬は１着か惨敗かということになる。したがって１番人気馬は中途半端に押さえる必要は無く、連単系の頭とするか「消し」にするかどちらかにすればよい。

　今年の１番人気は昨年の２着馬スーパーホーネット。荒れた芝コースの方が血統的に得意そうだが、前走の毎日王冠では開幕週のパンパンの良馬場にもかかわらず後に秋天を歴史的な名勝負で征することになるウオッカを差しきった。この強さは本物だろう。しかもロドリゴデトリアーノ産駒は直線に坂のある府中よりも直線が平坦なコースの方が得意である。前走よりも好条件で臨めるのだから、ここは狙っていくしかない。１番人気に支持されるのもうなずける。というわけでスーパーホーネットの頭で狙っていこう。

　相手をどうするかだが、それはズバリ「ローレルゲレイロ２着付け」である。昨年のＮＨＫマイルまでは見事なまでの２着続き。その後しばらく低迷していたが、復活したら東京新聞杯、阪急杯と連勝。重賞を勝てるようになったかと思ったのだが、前走のスワンＳではまた２着。やはり２着癖は直っていなかったらしい。一頃の不振からは脱却したようで安定した走りが復活したことから、２着付けで狙うならこの馬だ。２週連続キングヘイロー産駒のＧＩ２着に期待しよう。父キングヘイローもマイルＣＳは２着だったし。

　３連単の相手筆頭はカンパニー。ＧＩ惜敗続きの馬に横山典騎乗なので２、３着は堅いだろう。手広く流すが本線はカンパニーとする。