あれはちょうど２年前のできごとだ。無敗でオークス、秋華賞を征した世代最強牝馬カワカミプリンセスがエリザベス女王杯のゴールを先頭で駆け抜けた。しかしその数分後、場内には悲しいアナウンスが･･･。「カワカミプリンセス降着」のお知らせである。無敗街道を突き進んできたカワカミのＧＩ３勝目に水を差すような非情な裁決。これでデビュー以来の連勝記録もストップしてしまった。

　そのカワカミプリンセスが今年のエリ女の舞台に登場。当然関係者は２年前の雪辱に燃えているだろう。２年前に同じレースで先頭でゴールを駆け抜けたのだから、コースに適正があることは間違いない。昨年は精彩を欠いていたが、今年は休み明けの金鯱賞で牡馬混合にもかかわらず３着と好走。エリ女のステップ府中牝馬Ｓでは２着。復調の兆しを見せている。当然狙いはここだろうから、余力を残して戦った前走の敗戦は気にする必要はないし、そもそもその時カワカミに先着した馬はここにはいない。本命は完全復活がすぐ目の前に見えるカワカミプリンセスで決まりである。ちょっと人気し過ぎのような気もするが鉄板なんだからしょうがない。

　問題は相手を何にするかだ。やはりここはウオッカ、ダイワスカーレットといった世代代表が出ていなくとも牝馬のレベルが高い世代である４歳馬を狙っていこう。もともとレベルの高い世代が、競走馬として最も充実した時期である４歳を迎えているのだ。ここは狙い打たなきゃダメだろう。相手はベッラレイア、アスクデピュティ、アルコセニョーラ、レインダンスといった日本の４歳馬とする。

　取捨選択に迷う外国馬であるが、エリザベス女王杯では外国馬は不振である。強い馬だったらジャパンカップとかにまわってくるからだろうか？今年は２頭外国馬が出走しているが、戦績を見てもそんなには活躍していない馬なので無印でいいだろう。