混戦模様の牡馬クラシック第１弾皐月賞である。まず実績としてナンバーワンで前売り１番人気のマイネルチャールズの取捨が問題である。１番人気馬は過去10年で[3,2,1,4]という微妙な成績なので取捨に悩むところである。中途半端に着ているのでガチガチではないが、かといってスパッと切っていいというほど凡走しているわけではない。要はこのデータだけ見ても堅いのか荒れるのかすら分からないといった状況なのである。

　しかし、実は１番人気の取捨を判断できる明確な材料がある。それは「前走４角３番手以内の馬」は[3,2,0,0]ということである。つまりその条件を満たせば必ず連対、そして連対した１番人気馬全てがその条件を満たしているということである。先行力があれば能力のある馬が無難に連に絡み、そうでなければ、展開のアヤ等で３着以下に沈むということだ。そして、マイネルチャールズは前走の弥生賞では２番手を進み、４角でも２番手。データ的には「残る１番人気馬」のパターンである。

　また、2007年1月から先週までの中山芝2000mでの成績はマイネルチャールズに騎乗する松岡騎手が７勝でトップ。連対率の36.1%というのも武豊、（騎乗数自体少ないが）安藤勝には及ばないものの、皐月賞騎乗騎手の中でそれに次ぐ成績である。馬自体中山では４戦３勝２着１回と好相性ぶりを示しており、コース適性も十分である。「買える１番人気馬」ということでマイネルチャールズを本命とする。

　対抗はショウナンアルバ。大躍進中のウォーエンブレム産駒である。スプリングＳは余力を残して３着だったが、本番では実力を発揮できるだろう。

　２番人気になっているブラックシェルだが、皐月賞では武豊騎乗の人気馬はイマイチ信頼できないこともあり、今回は無印とする。