ダービーと同じコースで行なわれるダービートライアル青葉賞。過去10年の勝ち馬は必ず３番人気以内の馬である。１番人気が６勝で２，３番人気が２勝ずつ。割と堅いレースである。過去10年の勝ち馬の単勝配当は全て１桁台であり、高くても01年のルゼル（３番人気）の6.2倍である。トライアルとはいえ東京芝2400mという実力通りに決まりやすいコースで行なわれるため、堅くおさまるのであろう。ただし、紐はそれなりに荒れることはある。

　今年は毎日杯３着のアプレザンレーヴが圧倒的人気を集めている。毎日杯３着という実績はこのメンバーではずば抜けており、頭は堅いだろう。今週は天皇賞（春）が金曜発売があるため、土曜日の重賞の前日発売も行なわれているのだが、その前日発売ではアプレザンレーヴが単勝１倍台で、他の馬は全て２桁か３桁の単勝配当。過去10年の最高単勝配当が6.2倍であることを考慮するとアプレザンレーヴの１着付け以外の選択肢は無い。事実、実力的にもこの馬が抜けていて、他の馬は「どんぐりの背比べ」状態だと思う。東京芝2400mという紛れの少ないコースで１頭だけ抜けた馬がいるので、素直にその馬を頭で狙っていくしかないだろう。

　さて、問題はアプレザンレーヴの相手であるが、その相手にはキタサンアミーゴを指名する。２頭出しをしてきている松田博厩舎の馬であるが、同厩舎のもう１頭バアゼルリバーの方がアンカツ騎乗ということも手伝ってか人気になっている。しかし、ここは敢えてキタサンアミーゴを指名する。母の父トニービンということから府中芝2400m向きと思われるし、母の母の母がダイナカール。つまりエアグルーヴを輩出した一族であり、母系の血統的な魅力は十分な良血馬である。また、実力的にも弥生賞でクビ差４着という実績がある。惜しくもクビ差で皐月賞の権利は取れなかったが、ダービーの権利はしっかり確保しておきたいところだ。母父トニービンということを考えると皐月賞よりもダービーに向いてそうだし。

　上記の２頭が狙い馬だが、３連単で相手を絞り込むことにする。極端な人気薄は馬券になりにくいレースなのでそこそこ堅いところを中心に狙うが、１頭大穴っぽいところではトップクリフォードが面白い。前走スプリングＳは惨敗だったが、このコースとの相性の良いトニービン系という血統背景やオープン勝ち（すみれＳ）をしているという実績、人気薄であることを考えると狙ってみても面白い。