先日アグネスタキオン急逝のニュースがあり、日本中に衝撃が走った。サンデーサイレンス亡き後、今後の日本競馬会を背負って立つ筈のリーディングサイアーの急逝は衝撃的だった。また11歳の若さでの急逝である。アドマイヤベガといいアグネスタキオンといい、種牡馬として大成功していて将来を期待されている馬に限って、この世を去るのが早いよな。思えば父サンデーサイレンスも割と早い時期に亡くなっているし、現役バリバリの種牡馬の年齢なのに急死してしまうのは、父のＤＮＡに含まれた遺伝情報なのだろうか？

　さて亡くなった種牡馬の仔は走ると言われている。一見オカルトめいたことの様にも思われる。しかし、大種牡馬が急逝することで、やはり陣営の思い入れからぜひ勝たせたいというモチベーションはあがるだろうし、また、そこで活躍して種牡馬となれば父がもうこの世にいないのだから種牡馬としての血統的希少価値も高まるので、そのことを考えると他の馬よりも死んだ種牡馬の仔に力を入れてくるだろう。だから、亡くなった種牡馬の仔は活躍する傾向にあるのである。

　今回の出走メンバーではディープスカイがそのアグネスタキオン産駒である。昨年のＮＨＫマイルとダービーの勝ち馬である。マイルとクラシックディスタンスの両方のＧＩを勝っているのだから、その中間の2200mが合わない筈がない。ここ３戦２着が続いているが、ウオッカが出ていない以上ここでは勝利は間違いないだろう。今度こそ古馬ＧＩ制覇で種牡馬としての価値を高めてもらいたい。ダントツの１番人気だが、頭はディープスカイで堅いと思われるので外せない。

　問題は相手に何を選ぶかである。対抗は昨年の３着馬インティライミとする。ディープインパクト世代のダービー２着馬である。惜敗が多いが、連単系で２着３着として狙うには最適だろう。前走の惨敗で人気を落としているが、前走の金鯱賞は昨年の宝塚記念以来の休み明け。叩いた今回はこの馬の実力をフルに発揮できるだろう。人気もないことだし対抗とする。

　その他の馬では常に掲示板は外さないカンパニーと、本格化してきて春天も勝ったマイネルキッツが狙いの中心。ディープスカイを頭として、いかにも２，３着に来そうなインティライミ、カンパニー、マイネルキッツを絡めた３連単で狙っていく。その他では有力どころのアルナスライン、サクラメガワンダー、ドリームジャーニー、スクリーンヒーローに流す。