今年はダービー馬ロジユニヴァースが不在（アル共で復帰してＪＣに向かうようだ）。そもそもダービー自体が田んぼの様な超不良馬場であったためその結果は参考外としてもいいのかも知れないのだが。どにかく主役不在の混戦である。

　菊花賞といえば春のクラシックの活躍馬VS夏の上がり馬という構図がある。春の活躍馬が勝つこともあれば夏の上がり馬が活躍することもあるレースである。今年は主役不在の混戦模様だ。この様な混戦の場合、春に活躍した有力馬よりも、夏の間に力をつけてきた勢いのある馬が穴を開けてくれる可能性が高い。夏の上がり馬を中心に狙っていこう。

　本命は牝馬ながら秋華賞ではなく菊花賞に出走してきたポルカマズルカ。長距離向きだということもあるが、牝馬なのに敢えて菊花賞に挑戦してくるのはそれだけ自信があるのだろう。母は95年に牝馬ながら菊花賞に挑戦してきたダンスパートナーや96年に菊を征したダンスインザダークの全妹である。父がティンバーカントリーなのは気になるが母系の力から菊でも十分通用すると考えられる。この馬の前走は「私的ＧＩ」阿寒湖特別であり、見事な勝利を修めている。３歳で古馬相手に阿寒湖特別を勝つ様な馬は大物になる可能性が極めて高い。ステイゴールドやマンハッタンカフェ、ファインモーションなどがいる。あの時期に古馬相手に長距離戦で勝てるということはそれだけ（長距離戦では）力があるという事なのだろう。今年の菊花賞は抜けた存在がおらず、こういう他の馬との勝負付けが済んでいない未知の魅力のある馬を狙うのが良いだろう。そもそも通用しないのならおとなしく秋華賞を使ってくるだろうし。

　対抗はこれまた夏の上がり馬のキングバンブーを狙う。一気に斤量が上がることが気がかりだが、連勝の勢いがあるのでここでも穴を開けてくれることを期待しよう。ダートでしか活躍していない馬だが、父キングヘイローの産駒は芝でもダートでも活躍するし、どちらかといえば芝の方が得意である。距離にも融通が利くしオールマイティな種牡馬だ。しかも単勝を買い続けていれば回収率が100%を余裕で超える高期待値種牡馬。キングバンブーは全く人気になっていないので、穴として狙っていこう。穴を狙うならダート戦線で活躍してきたこの馬だ。

　今年は混戦模様なので本命ポルカマズルカからほぼ全ての馬に流す。ただし、２歳の時がピークで明らかに上積みが見込めないイグゼキュティヴだけは来そうにないので除いておこう。