今年から新設された重賞である。グレードの付かない重賞である。サラブレッド系の平地重賞では芝で予定されたレースが雪などでダートに変更になるとグレードなしとなることがあるが、このレースは初めからグレードが着かないレースである。初めからグレード無しのサラ系平地重賞っていつ以来だろう、というかグレード制導入以降存在したことがあったのだろうか？まだ歴史が浅いというか今回が初めてなので過去の傾向も存在しなければ、今後どのようなレースになっていくのかも予想がつかない３歳限定ダート重賞である。その名は「レパードステークス（重賞）」。

　新設重賞レパードＳであるが、あいにくこの日は札幌で札幌記念（ＧII）というどう考えてもそちらの方が格上なレースがあるため、有力騎手の多くは札幌で騎乗している。特に札幌記念はサマーシリーズ対象レースなので、サマージョッキーシリーズで上位入賞を狙っている騎手にとってはポイント追加のためにそちらで騎乗したいところだろう。しかし、現在サマージョッキーシリーズでトップの小牧太騎手は札幌にはいかずにレパードＳに乗ってきた。依頼がなかっただけなのかも知れないが、シリーズチャンピオンを狙うなら本人かエージェントかのどちらかが自ら札幌記念の乗り馬を確保しにいくところだろうし、結果的に札幌記念の乗り馬なしだとしてもレース当日は札幌での騎乗を前提で騎乗馬を決めるだろう。

　しかし、夏のトップジョッキー小牧太は新潟での騎乗を選んだのであった。それだけレパードＳでの乗り馬が勝負になるという算段だろう。その小牧が選んだ馬はワンダーアキュート。ジャパンダートダービーこそ５着だったが、ダートで３勝している有力馬。小牧太が乗ってくれるのなら心強い。勝負にならない様な馬に乗るぐらいなら札幌に行くだろうし、ここは期待していいだろう。

　相手はユニコーンＳ価勝ちでジャパンＤダービーも２着だったシルクメビウスと古馬相手のレースで圧勝したこのコースのレコードホルダー・トランセンドを中心に流そう。