昨年の４着馬ローレルゲレイロを今年は本命とする。昨年の敗因は「最終週で馬場の内側が荒れていて外差し有利な馬場状態」であった。逃げに徹するようになってから、一時期の不振を脱して本格化したローレルゲレイロであるが、昨年の高松宮記念では馬場状態が向かなかった。

　それではそういう馬を何故狙うかというと、昨年の高松宮記念は開催10日目だったが、今年は6日目なのである。通常高松宮記念は第1回中京8日目に行なわれるのだが、変則開催のため昨年は10日目、そして今年は6日目の開催である。10日目と6日目だと当然の様に馬場の傷み具合が違ってくる。要は今年は例年ほど、特に昨年ほどには馬場の内側が荒れていないのである。ということは差し馬がそれほど有利にならない。現に前日の芝のレースは逃げ・先行馬も活躍している。逃げ馬のローレルゲレイロにとっては昨年と比べて大きなアドバンテージである。

　というわけで今年も逃げるであろうローレルゲレイロを軸とする。昨年は逃げて0.3秒差の４着。大きく負けたわけではない。むしろ不利を克服して善戦しているといえる。今年は馬場状態が有利なので昨年以上の好走に期待できるだろう。

　相手筆頭は本命馬と同じキングヘイロー産駒のヘイローフジ。狙った馬の中で最も人気が無い、つまり配当がつくので○とさせてもらった。相手なりに走る馬であるし、中京芝1200mコースでの実績もある。中京はＪＲＡ10場の中で最も癖のあるコースなのでコース適性を重視したほうがよいだろう。

　その他は有力どころに手広く流すことにする。ただし、人気の一角のビービーガルダンは「消し」。アンカツがドバイ遠征のため武幸四郎への乗り替わりであるが、人気になっているので配当的においしくないからである。特に武幸四郎は人気と実力のアンバランスさでは他の追随を許さない騎手であるし。別に幸四郎騎手が極端にヘタだというわけではないのだが、テレビ出演やデビュー当時のイメージ（デビュー週にいいなり重賞制覇）がありどうしても必要以上に人気過剰になる傾向がある。なので、馬券的には狙いづらい。ビービーガルダンも人気にならないようなら押さえる馬なのだが、今回は人気の様なので見送り。アンカツが戻ってきてから狙おう。