今年の３歳馬は牡馬クラシックだけみているとチグハグな内容だが、実は古馬混合戦で活躍が多く例年よりもレベルが高い様である。ダートでその傾向が顕著なのだが、芝でも例年よりは高い。ただ、３歳馬はレース経験が少なく、その分賞金を加算出来ていない馬も多いので、実力はありながら賞金不足で古馬混合ＧＩに出走できない馬もいる。そんな馬が回ってくるのがこの鳴尾記念の様なＧＩシーズンに行われるＧIIIだったりする。その３歳馬にとってはここで賞金を加算しておきたいところだし、実力もあり陣営のやる気がある馬が出てきたら積極的に狙っていきたい。

　その強い３歳馬に該当するのがイコピコだ。神戸新聞杯では高いパフォーマンスを発揮しレコード勝ちを修めている。前走の菊花賞も馬券にはならなかったものの４着と健闘しており、レコードの反動はなかった。１戦ごとに１着と４着を繰り返す馬であり今回は順番的に１着の番である。鞍上も四位だと４着にしかなれないからというわけではないだろうが、ルメールに変えてきて必勝態勢である。何としてでも賞金を加算しておきたいところだろう。父がマンハッタンカフェなので長距離向きに思われるかもしれないが、母父はジェイドロバリーなので1800m〜2000mあたりの距離がベストだと思う。菊花賞を勝てなかったのは距離がちょっと長かったからだと思って良い。勝てる条件が揃った今回は頭で狙ってみよう。

　問題はイコピコの相手を何にするかだ。鳴尾記念は別定戦となって以来連対する馬は重賞勝ち馬ばかりである。重賞を勝っている馬から狙ってみよう。相手筆頭はサンライズマックス。重賞をすでに３勝している実績があり、実績ではこの馬がトップだ。本線はサンライズマックスで決定だ。その他の重賞勝ち実績のある馬ハイアーゲーム、マルカシェンクも一応押さえておこう。