３強のレースは３強のうちの２頭のワンツーで決まりやすい。そういう格言がある。２強の場合はもう片方の馬を意識したレース運びとなるため、片方が崩れてしまうことも多いが、３強だと特定の馬をマークするというよりは自身の力を最大限に発揮する様なレース運びになりがちなので、結果的に実力通りの着順となる。そういうことなのだろう。今回の皐月賞はは３強対決と言われているレースである。３強を中心に狙っていくのがセオリーだ。３強をどういう組み合わせで狙うのかがキーポイントなわけだが。

　この皐月賞を勝つには４コーナーで４番手以内につけて回る先行力が必要である。あのディープインパクトですら前哨戦の弥生賞は４角４番手でレースを進めていたし、皐月賞でも早めに仕掛けて４コーナーでは先頭との差は２馬身ぐらいだった。とにかく先行もしくは早めに捲くっていける馬が有利である。というわけで差しても勝てるが先行しても勝てるロジユニヴァースと逃げ馬リーチザクラウン。この２頭が有利であるといえる。また、３強の一角のアンライバルドの鞍上岩田康は中山芝2000mでの成績は過去３年で[1,0,0,13]と非常によろしくない。実は岩田騎手にとってこの中山芝2000mは苦手コースなのである。というわけでロジユニヴァースとリーチザクラウンのワンツーを前提で考ると良い。

　さて、ロジユニヴァースとリーチザクラウンのどちらを頭にするかだが、デビュー以来無敗の４連勝中のロジユニヴァースの方を頭とする。ネオユニヴァース産駒は中山芝2000mの成績が抜群に良く、力的にもロジの方が抜けていると思われることもあるが、リーチザクラウンはＧＩ２着が多い橋口厩舎所属馬であるということも理由の一つだ。２着で狙うならリーチザクラウンである。この馬もデビュー以来連は外したことの無い堅実な馬。ロジユニヴァースには敵わなくても２着はほぼ確実だろう。

　３連単で３着馬を絞り込むことにする。３着に狙う相手は３強の一角アンライバルドが中心だが、岩田騎手のこのコースとの相性を考えるとちょっと不安もある。３強と勝負付けが済んでいない馬も３着辺りに突っ込んでくる可能性があるので押さえておこう。シンザン記念勝ち馬のアントニオバローズ、毎日杯で穴を開けたゴールデンチケット、大穴っぽいところでは500万を勝ったばかりだが先行力があり粘りこむ可能性があるサトノロマネを狙ってみる。

　なお、３強と対戦経験の無い馬でもナカヤマフェスタはアーリーロブストを、トライアンフマーチはベストメンバーを物差しに考えると既に３強との力の差は見えているので馬券からは外す。