昨年の覇者スリープレスナイトは直前になって電撃引退したが、それでも実力派揃いの面白いレースとなりそうだ。この混戦を征するのは果たしてどの馬なのだろうか？

　本命は高松宮記念の覇者ローレルゲレイロ。その後の２戦はそれなりの人気となりながら、ファンの期待を裏切るような惨敗だったが、それ故に今回は人気を落としている。人気を落としているからこそ狙い目である。もともと実力のある馬であるし、高松宮記念を征していることからも大舞台に強い馬だとも判断できる。セントウルＳは斤量が重かったしあくまで叩き台なので惨敗も悲観することはないだろう。父キングヘイローの産駒は買い続けていれば回収率がプラスになる高期待値種牡馬である。成績に波のある馬だが、人気を落とした今回こそが狙い目だろう。

　対抗は昨年の２着馬ビービーガルダン。キーンランドカップの快勝の勢いでここでも健闘が期待される。中山コースでも好成績を残しており、期待していいだろう。

　▲は３歳牝馬グランプリエンゼル。ＮＨＫマイルＣ３着の実力馬であり、夏には古馬相手に重賞を征している。アグネスデジタル産駒だけに最終週のボコボコの馬場も苦にしないだろう。上積という点では最も期待できる３歳馬なので狙っていきたい。

　押さえにアルティマトゥーレ。セントウルＳを勝っての挑戦である。人気にはなっているが大崩れしないタイプの馬なので押さえておこう。人気が過剰気味にも思えるのであくまで押さえだが。

　最後に、取捨選択に迷ったのが外国馬シーニックブラストだ。外国馬の場合実力よりもやる気と日本への適性が重要視される。これがオーストラリアからここに狙いを定めて直接日本に来ているのなら狙ってみたいが欧州で２戦しているので目に見えない疲れなども有りそうだし、独特のコース形態の中山のスプリントコースへの適性も未知数。その割りに人気になっているので、リターンよりもリスクが多いと判断して無印とする。