現在の中央競馬といえば「西高東低」というイメージが強いが、このセントライト記念に限って言えば関東馬の方が活躍する傾向がある。かつて、といっても３年ほど前までは関西馬でも活躍していたのだが、関西で行われる神戸新聞杯が2400mになってからは関東馬優勢である。神戸新聞杯が2000mだった頃は少しでも長いところを使っておきたいという関東遠征の意味はあったのだが、神戸新聞杯が距離延長となってからはそのような意義など見当たらず、ただ単にレベルが高い神戸新聞杯だと分が悪い馬、つまりあまり強くない馬ばかりが遠征に来ているからだろう。

　と言うわけで関西馬は軽視して関東馬を中心に狙ってみよう。本命はナカヤマフェスタ。ダービー４着の実力馬である。過去の傾向からダービー出走馬を狙うなら最先着馬を狙ったほうがいいだろうし、その最先着馬が関東馬とあらば本命として狙うべきである。ダービー４着の底力に期待したい。

　相手筆頭はアムールマルルー。そして▲はサトノエクスプレス。藤沢和厩舎の２頭出しである。２頭出しで勝負がかりだと思われるが、血統的に長距離に向いてそうなアムールマルルーの方が厩舎としては菊の権利を確保して菊花賞に出したいだろうから印を重めにした。

　その他の狙い馬も関東の有力どころを中心とするが、関西馬の中からは血統的に長距離向きで菊に出てくれば面白そうなダンスインザダーク産駒のフォゲッタブルを狙ってみる。母エアグルーヴの割には過剰人気にはなっておらずいい感じだ。