暮れの大一番の有馬記念である。今年の中央競馬平地レースの総決算。過去の予想を見返していたら昨年、一昨年とかつてやっていたような有馬記念特別バージョンでの予想をしていたのだが、特別版のことをすっかり忘れてて時間がなくなったので、今年は通常バージョンの予想で勘弁していただきたい（苦笑）。

　さて、有馬記念といえば国民的行事であり普段競馬をやらない人も馬券に参加する。その様な普段競馬をやらない様な人の馬券の買い方は誕生日だったりラッキーナンバーだったり語呂合わせだったりして、実際の馬の強さなり馬券圏内に入る確率なりと無関係なものも多い。その様な馬券が普段よりもかなり多く買われるのである。そして、そういう馬券はどの馬についてもほぼ同じような金額で買われるであろう。ということは日本の馬券の配当がパリミュチュエル方式で算出されている限り、人気サイドにおいしいオッズとなる。つまり人気になる馬というか実際に強いと思われる馬を実力通りに買っていれば回収率は上がるということだ。というわけで人気どころを中心に勝負する。

　本命はブエナビスタ。この馬の強さは間違いないだろう。デビュー以来馬券圏内を外しておらず確実に馬券に絡んでくる馬である。しかもＧＩで２回も降着を食らっているがその２回とも馬券にはなっているというところも凄い。今秋は秋天を勝ってＪＣも最先着（２位に降着）。ＪＣの降着は陣営も騎手も悔しいだろうからここで万全の仕上げで勝ちに来るだろう。勝てるかどうかは別にして連は間違いない。

　相手筆頭は４頭立てで望む池江厩舎からドリームジャーニー。昨年のこのレースの勝ち馬であり昨年の宝塚記念を勝っているグランプリホースである。グランプリに強い馬なのでここでも昨年に引き続き期待できる。グランプリ以外でも堅実に上位に顔を出しており、得意な条件の今回は連覇を期待して良い。

　その他の馬ではＪＣで不利を受けていたとは言え勝ち馬ローズキングダムと差のない競馬をしたヴィクトワールピサ、エアグルーヴ産駒の良血でルメール騎乗のルーラーシップといった角居厩舎の２頭を狙ってみよう。