めったに使われることの無い東京芝3400mのレースである。並の障害レースよりも距離が長い。このレースはハンデのＧIIIらしく荒れるレースであり、軽斤量馬の活躍が目立つ。滅多に行なわれない長距離戦なだけに、単に斤量の恩恵で軽ハンデの馬が活躍できるというだけではなく、もともと3000mを超える長距離に適性がある馬が、レース自体が少ない（特に条件戦は皆無）ためなかなか出世できなかったり活躍できなかったりしている実力馬が軽ハンデで出てくるからということもあるのだろう。

　本命は長距離に適性を示してくれそうなドリームフライト。母父リアルシャダイというのが長距離戦では魅力だし、父のフサイチソニックもどちらかといえば距離が長い方が得意な馬である。血統的に超長距離では狙える馬である。それに（長距離とか関係なく）ハンデ戦では軽ハンデの逃げ馬がよく穴を開ける。逃げ馬であるドリームフライトには今回の軽ハンデはチャンスだろう。昨年は15着に敗退しているが、今年は軽ハンデでしばしば穴を開けてくれる酒井騎手が鞍上であり、斤量も昨年比3kg減である。酒井騎手は騎手全体から見れば地味な方かもしれないが、軽斤量でも乗れる体重が軽い騎手の中では群を抜いて上手い騎手である。それが、ハンデ戦での活躍につながっているのだろう。酒井学騎乗で50kgの逃げ馬ドリームフライトで勝負しよう。

　相手は何が来てもおかしくないレースだけに総流しとする。それにしてもジャガーメイルの取消は残念だ。せっかくダイヤモンドＳに実績馬が出てきたと思ったのに。