上半期の競馬の総決算宝塚記念である。今年のメンバーは逃げ馬不在でありどうしても前に行かなければならない馬がおらず、スローペースになる可能性が高い。また、前の日から降り続く雨で馬場状態も良くないだろう。先行した馬がそのまま粘ってしまう可能性が高いので、そのような馬から狙ってみよう。

　本命は金鯱賞の覇者アーネストリー。先行力があり内枠を引いた上に強気の競馬をする佐藤哲三騎手が鞍上なので逃げることも考えられるが、逃げても番手に控えてもそのまま粘りきる公算が大である。父はグランプリホースのグラスワンダー。ロベルト系ということもあり大舞台には強い血統である。父に続く宝塚記念制覇に期待しよう。本格化した今ならＧＩでも勝ち負けになる筈だ。

　相手には有力どころを狙っていくが、配当的な妙味を考えて同じグラスワンダー産駒のセイウンワンダーを対抗とする。エプソムカップを勝って波に乗っているし、父グラスワンダーというのがこの大舞台に強そうな血統だ。

　３番手評価は有馬記念や宝塚記念といった大舞台に強いドリームジャーニー。グランプリレースに強く、今年はここに絞ってきたので狙い目だ。

　その他牡馬相手の重賞では実績がなく、また、牝馬相手でも圧勝しているわけでもない割に人気なブエナビスタも押さえておく。ウオッカやダイワスカーレットほどには強いと思えないのだが、相手なりに走る馬である可能性もあるし、横山典弘騎手がロジユニヴァースではなくこちらを選んだというのも心強い。人気先行なので軸にはしないが、連の相手としては押さえておこう。

　そのロジユニヴァースも先行馬に有利な展開になるであろうここで復活の可能性があるので押さえる。ダービー馬だけあって底力はある筈だし、騎手がアンカツなら期待しても良さそう。

　それから、その年の春天を買った馬は過去10年で[3,2,0,1]と相性が良いので（負けたのは3000m以上の時だけ狙ってればいいマイネルキッツのみ）、天皇賞馬ジャガーメイルも押さえておこう。ウィリアムズ騎手の好騎乗がありそうだし。