2010年 3月14日(日) 1回阪神6日目 15:35発走
11R 第44回報知杯フィリーズレビュー
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・内 1400m 16頭立

 笠松から世代最強牝馬ラブミーチャンが出走する。昨年の2歳(現3歳)馬は地方勢のレベルが非常に高かったが、その世代の全日本2歳優駿を完勝した馬である。しかも、単にJpnIを勝ったというだけにとどまらず、古馬も含めた馬の中から選出されるNAR年度代表馬にも輝いた。史上初の快挙である。公式サイトも作られるほどの期待ぶりだ。古馬を押しのけてNAR年度代表馬となったラブミーチャンの中央初参戦。人気はその馬が集めることとなりそうだが、その取捨はどうだろうか?

 ラブミーチャンの血統は父がサウスヴィグラスで母父がアサティスというコテコテのダート血統である。しかも、生産馬にダート馬が多いグランド牧場の生産馬である。おそらくダートの方が向いており、芝をこなせるかどうかが課題となるが、芝であるというマイナス面は能力の高さでカバーできる範囲だろう。今回は桜花賞に向けてのトライアル戦。地方笠松所属のラブミーチャンはここで3着にならないと桜花賞に出走ができない。そのため、ここを目標に目いっぱいの仕上げで臨んでくることは間違いない。そこが足馴らしのために出てくる中央馬との大きな違いである。本番はともかくトライアルではラブミーチャンは外せないだろう。かつて、同じ笠松所属のライデンリーダーもこのレースの前身の3歳牝馬特別を圧勝しており、そのライデンリーダーをも超えるといっても過言ではない実力馬ラブミーチャンは最悪でも3着には入るだろう。そもそもライデンリーダーにしても父がワカオライデンなので血統的にはダートの方が向いている馬である。ラブミーチャンもダート血統だからといって悲観することはない。

 相手は2戦連続重賞3着のテイラーバートン。重賞で好走はするのだが連に絡めず賞金を加算できていないので、ここで権利を取って桜花賞出走を確実にしたいところだろう。桜花賞でも勝負になる馬だし、ここは確実に権利を取りに来ると思われる。同じ様な感じの馬には重賞2戦連続4着のラナンキュラスがおり、テイラーバートンと同じくデビュー以来四位騎手が手綱を取ってきた馬だ。普通に考えたら四位が選んだラナンキュラスの方を狙った方がいいのかも知れないが、ラナンキュラスは牝馬限定戦ばかり使われているのに対し、テイラーバートンは牡馬相手に勝ち上がってきた馬である。勝ったレースのレベルを考えてテイラーバートンの方が実力上位と考え、そちらを狙っていくこととする。

結論
[馬連]
6-14 ・・・1000pts
[ワイド]
6-14 ・・・1000pts

B馬名性齢騎手斤量
1 1 アマファソン    牝3 *石橋守  54
1 2 ロジフェローズ   牝3 横山典弘 54
2 3 レディアルバローザ 牝3 *和田竜二 54
2 4 モトヒメ      牝3 大野拓弥 54
3 5 サウンドバリアー  牝3 *渡辺薫彦 54
3 6テイラーバートン  牝3 *藤岡佑介 54
4 7 カレンチャン    牝3 鮫島良太 54
4 8 ステラリード    牝3 *川田将雅 54
5 9 ソムニア      牝3 *川原正一 54
510 ケイアイデイジー  牝3 幸英明  54
611 ニシノモレッタ   牝3 浜中俊  54
612 エリモエポナ    牝3 池添謙一 54
713 ハニーメロンチャン 牝3 武豊   54
714ラブミーチャン   牝3 浜口楠彦 54
815 ラナンキュラス   牝3 四位洋文 54
816 パリスドール    牝3 *熊沢重文 54

レース後のコメント
 ラブミーチャンはすんなりとハナを切ったのだが、最後の直線で失速。馬群に沈んで12着に敗退した。パドックでも調子は良さそうに見えたし、やはり芝はダメなのかな。血統的にもサウスヴィグラスが父でアサティスが母父という、いかにもダート馬という感じの血統背景だし。それでも地力の違いでトライアルぐらいは3着以内に入ってくれると思ったのだが、ライデンリーダーの再現というわけにはいかなかった。調教師によると次走は浦和の桜花賞を視野に入れているそうである。芝では残念な結果に終わったが、得意のダートではかなり強い馬の筈なので今後もダート路線を賑わせて欲しい。本当はこの馬が桜花賞に出てきた方が盛り上がるし売上も増えるだろうから権利を取らせてやっても良かったんじゃないかな。中央の陣営も本番で負かせばそれで十分だろう。

 対抗のテイラーバートンは13着。本命ラブミーチャンと仲良く12着-13着である。そんなところで仲良くしなくてもいいから、仲良くワンツーを決めてほしかった。敗因は何だったのだろうか?よくわからない。四位騎手が選んだラナンキュロスは2着になっているので四位騎手の選択は正しかったということだよな。しかしまあ、堅いところを狙っていったつもりなのにその両方が2桁着順なんて…。両馬とも人気の10の位に「1」を付けた数字が着順だ。どちらか片方は好走すると信じていたのに、こうも負けると完敗としか言い様がない。

 最終的にはラナンキュロスが1番人気となり、やはり勝つかと思ったが、最後に伏兵サウンドバリアーが差してきた。結局サウンドバリアーがハナ差の勝利。サウンドバリアーの場合ここで権利を取らなければ桜花賞の出走は厳しい1勝馬なので、是が非でも権利を確保するために最高の仕上げをしてきたのだろう。それと人気どころが先行馬だったのでペースが速くなったのも、差し馬のサウンドバリアーにはプラスとなった。

 2着は前述のラナンキュロス。3着にはレディアルバローザがクビ差で迫った。以上が桜花賞優先出走権を得た。4着は2頭同着だったがその2頭も3着に頭差。上位5頭がタイム差無しの接戦だった。

外れ



2010年 3月14日(日) 1回阪神6日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第44回報知杯フィリーズレビュー
3歳・オープン・G2(馬齢) (牝)(国際)(指定) 芝・内 1400m 16頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減調教師賞金
35 サウンドバリアー 牝3渡辺薫彦 54 1.22.813-1234.8 926.2466 -6(栗)安達昭夫5200
815 ラナンキュラス  牝3四位洋文 54 1.22.8ハナ06-0435.2 13.7444 +6(栗)矢作芳人2100
23 レディアルバローザ牝3和田竜二 54 1.22.8クビ03-0435.5 59.6466 0(栗)池江泰郎1300
12 ロジフェローズ  牝3横山典弘 54 1.22.813-1434.7 48.2436 -6(美)大竹正博650
611 ニシノモレッタ  牝3浜中俊  54 1.22.8同着06-0735.1 714.8478 -2(栗)北出成人650
24 モトヒメ     牝3大野拓弥 54 1.23.11 3/406-0735.51142.3448 0(美)松永康利 
510 ケイアイデイジー 牝3幸英明  54 1.23.1クビ09-0735.414113.0504-12(栗)山内研二 
47 カレンチャン   牝3鮫島良太 54 1.23.2クビ09-1435.3 613.8466 -4(栗)安田隆行 
11 アマファソン   牝3石橋守  54 1.23.2ハナ16-1634.715179.5464 -2(栗)松田博資 
1048 ステラリード   牝3川田将雅 54 1.23.3クビ11-1035.51033.3438 -2(栗)森秀行  
1159 ソムニア     牝3川原正一 54 1.23.8313-1235.713105.6422 -8(栗)松元茂樹 
12714ラブミーチャン  牝3浜口楠彦 54 1.24.11 3/401-0137.0 24.2486 -5[地]柳江仁  
1336テイラーバートン 牝3藤岡佑介 54 1.24.31 1/205-0436.9 34.9462 -2(栗)角居勝彦 
14713 ハニーメロンチャン牝3武豊   54 1.24.72 1/203-0237.4 825.6446 -8(栗)平田修  
15612 エリモエポナ   牝3池添謙一 54 1.24.8 1/202-0237.61244.7480 -8(栗)大久保龍 
16816 パリスドール   牝3熊沢重文 54 1.24.8クビ11-1037.016307.6438-12(栗)川村禎彦 

LAP 12.2-11.0-11.8-12.1-11.8-12.0-11.9
通過 35.0-47.1-58.9-70.9  上り 70.6-59.6-47.8-35.7  平均 1F:11.83 / 3F:35.49
単勝  5 \2620
複勝  5 \500 / 15 \150 / 3 \260
枠連  3-8 \670 (1)
馬連  05-15 \4880 (20)
ワイド 05-15 \1470 (19)/ 03-05 \2000 (26)/ 03-15 \630 (3)
馬単  05-15 \14430 (48)
3連複 03-05-15 \11000 (34/560)
3連単 05-15-03 \86630 (271/3360)

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