荒れるハンデ戦函館記念である。ハンデの軽い馬から狙って穴を獲りたいところだが、今年は極端に軽いハンデの馬はいない。最も軽いのがスズカサンバとテイエムプリキュアの53kgである。ハンデ戦で穴を狙うなら軽ハンデの逃げ・先行馬が狙いなので、そういう視点からだとテイエムプリキュアが穴候補なのだが、今回はプリキュア以外にもドリームサンデーやシャドウゲイトなど前に行く馬がいる。展開が向けば粘ることもある馬だが、今回はちょっと厳しいだろう。それに牝馬の53kgというのは牡馬なら55kgに相当するのでそれほど軽いとはいえない。

　というわけで本命はスズカサンバ。今年準オープンを勝った上がり馬であり、オープン実績はないが、それ故にハンデには恵まれた。毎年北海道を中心に活躍している伊藤圭三厩舎の馬なので重賞であるここを目標に仕上げてきているだろう。札幌記念よりもここの方が勝算は高そうだし。兄が天皇賞馬スズカマンボであり、血統的にも魅力である。それから、ダートでも走る馬なので力の要る洋草の馬場は得意だろう。開催が進み差しが決まる馬場になってきたことも心強い。

　相手はハンデ戦らしく何が来てもおかしくないので総流しとする。かつて函館記念３連覇を達成して一昨年も４着だったエリモハリアーに頑張って欲しいが、10歳で57kgは厳しいので中心視はできないよな。