かつてはコーナースタートの阪神芝1600mで行なわれていた荒れるレースだったが、阪神競馬場が改装され阪神の芝1600mが向正面の直線スタートとなってからは、小波乱はあるものの上位人気馬で実力通りに決まるレースとなった。ガチガチに堅いとは限らないが人気上位５頭ぐらいを考えておけばいいだろう。

　本命は３年前のこのレースの勝ち馬であり、翌年オークスも征したトールポピーの妹アヴェンチュラ。角居厩舎は２頭出しでこのレースに臨む。勝負がかりなのだろう。新馬戦を圧勝して、２戦目の札幌２歳Ｓは牡馬相手に２着に健闘。それ以来の出走となるが、決して早熟な血統ではなく成長が見込まれる。

　対抗はダンスファンタジア。母が桜花賞やヴィクトリアマイルを征したダンスインザムードという良血。赤松賞をデビュー以来負けなしの２連勝で無難に征してここに臨む。ここでも期待できるだろう。

　▲はデーリー杯で牡馬相手にＧIIを征したレーヴディソール。人気がかぶりすぎだが牡馬相手の重賞を勝っているというので外せない。それほど人気にならなければ本命にしようと思っていたが、グリグリの人気になりそうなので配当的妙味を考えちょっと評価を下げた。

　最後にもう１頭リトルダーリンを押さえておこう。２頭出し角居厩舎のもう１頭である。母がオークス馬エリモエクセルであり父がディープインパクト。血統的に魅力である。角居厩舎同士のワンツーもありうるので押さえておこう。