ヴィクトリアマイル創設以前から開催時期やコースは変わっていないのだが、ヴィクトリアマイル創設前が別定の春の最強牝馬決定戦だったのが、創設後は最強牝馬決定戦の役目をヴィクトリアマイルに譲り、斤量もハンデに改められた。以前は堅く収まることが多かったが、ハンデ戦になってからは堅く決まることはなく荒れムードの漂うレースとなっている。レースの性格が過去とは全く異なってしまった。荒れるハンデ戦なので穴を狙った方が良い。一線級の馬はヴィクトリアマイルに回ることが多く、仮に一線級の馬が出てきても斤量が重かったりヴィクトリアマイルで燃え尽きたりしていてなかなか活躍しない。そのためか、このレースは軽ハンデの馬の活躍が特に目立つレースである。

　というわけで軽ハンデで人気薄の馬を狙っていくこととする。本命は酒井騎手が騎乗するマイネトゥインクル。酒井騎手といえば一流騎手ほどの腕はないものの、51kg以下の軽斤量で乗れる騎手の中では群を抜いて腕のある騎手である。ハンデ戦で軽斤量の馬に乗って穴を開けることが多い。準オープン入りしてからは３戦していて凡走続きだが、斤量が53kgから50kgまで落ちた今回は狙い目である。一昨年のこのレースは1000万条件で凡走続きだったトーホウシャインが征しており、近走成績が悪くてもハンデに恵まれていれば勝てるレースである。マイネトゥインクルの阪神芝内2000mでの成績は[1,1,0,1]と得意なコースであり、得意な条件に変わって軽ハンデで酒井騎手の起用となればここが勝負だろう。

　相手はその馬にもチャンスがあるので総流し。54kg以上の馬はハンデ戦になってから一度も連に絡んでおらず、３着が１回（昨年のリトルアマポーラ56.5kg）あるだけなので、54kg以上の馬は消そうかとも思ったが、馬の能力的には来てもおかしくないので押さえておくことにする。均等流しで人気薄が相手に来たら大儲けという戦法で行こう。