過去にはリミットレスビッドやメイショウボーラーのような芝で活躍していた馬がダートに転向して勝つようなレースだった。それらの馬はこのレースの前にガーネットＳも勝っていて、根岸Ｓ出走の時点ではダート適性があることが判っていた上での勝利だったが、そのガーネットＳは今は存在しない。後継レースとしてカペラＳはあるのだが、カペラＳだと以前と比べて間が開いてしまうため、根岸Ｓとの関連性で言えば以前よりも薄くなっている感がある。というわけで、この根岸Ｓで未知の魅力のある芝からの転向組を狙ってもいいのではないだろうか。

　もちろん芝から転戦してきた馬をやみくもに狙えばいいというものではなく、ダート適性があるかどうかが大きなポイントとなる。今回狙う馬はショウワモダン。父エアジハードは芝で活躍した馬だしテスコボーイ系自体が芝で活躍するイメージは強いが、実のところエアジハード産駒は府中ダート1400mの過去３年間の成績は[3,1,1,11]であり、勝率17.6%、単勝回収率225%、複勝回収率128%と非常に優秀な成績を修めている。単純に数字だけ信じると黙って買っておけば儲かるということだ。ショウワモダン自体が、最近は芝で走ることが多いものの、ダートの実績も[1,3,1,1]と勝利は少ないが連にはよく絡んでいる。唯一馬券にならなかったのが東京ダート1400mで行なわれた欅Ｓだが、その時は不良馬場に脚元をとられてのものだし、しかもそれほど大きくは負けていない。ダート重賞は初挑戦だがやれると思う。全く人気にもなっていないので狙ってみよう。

　相手は手広く流す。このレースは４歳勢が不振のレースであり、しかも今年の４歳のダート馬のレベルはそれほど高くないので、４歳勢は有力馬以外の２頭は消し。それ以外の馬全てに流そう。人気薄勢ではゼンノグッドウッドがこのコースと分があるエアジハード産駒というところが魅力であり、また、ヒシカツリーダーは昨年は重馬場ながら２着で同コースの欅Ｓでも不良馬場ながら３着と府中のダートが合っている可能性があるので押さえておこう。