１番人気のサンライズプリンスは鞍上が乗れている横山典弘騎手だというのが怖いし、ＮＺＴではあの出遅れでしかも不利な大外枠で勝ったので能力は高いのだろうが、どうも人気が被りすぎている気がする。特にＮＺＴ勝ち馬といえばＮＨＫマイルで人気で消えることが多いパターンだ。そもそも過去１０年で１番人気で勝った馬はクロフネ・キングカメハメハ・ディープスカイといった名馬である。相当強い馬でなければ１番人気で勝つことは難しいと思うので、今回はちょっと評価を下げよう。乗ってるのが別の騎手だったらバッサリ切っちゃってもよかったのだが、乗れてる鞍上なので一応押さえはするけど。

　本命はダイワバーバリアン。矢作厩舎が３頭出ししてきているが、その筆頭格の馬である。３頭も出してきたということは勝負がかりである可能性が高く、その３頭の中で十分勝負になりそうなのがダイワバーバリアンだ。勝った２戦は1400mだが、朝日杯３着、ＮＺＴ２着とマイル重賞でも活躍しており、万全に仕上げてくればここでの勝利もあるだろう。府中のマイルは中山等の他の競馬場と比べてスタートしてからの直線が長くスタミナが要求されるコースだが、父がマンハッタンカフェなのでスタミナはあると思われるし府中マイルとの相性のよい血統といえる。

　相手は皐月賞からの巻き返しを図るエイシンアポロン、リルダヴァルを中心に手広く流す。相手を選ぶ基準はマイル以上で実績（勝ち星か重賞３着以内）があるかどうかという点で取捨を選択しよう。府中のマイルは距離の割にスタミナを必要とするコースなので1400m以下でしか実績の無い馬がＧＩでは厳しいものがある。