昨年はミドルペースだったが後続がペース判断を誤ったのか離れて前に行った２頭を捉えることができずに荒れたが、もともとは古馬開放以降人気馬が好走するレースである。昨年の印象が強くて穴狙いする人が多いと思われるので相対的に人気サイドのオッズがおいしくなることもあり堅めに攻めよう。

　本命は今年に入ってから日経新春杯、京都大賞典と京都の重賞を２つ征しているメイショウベルーガ。牝馬には厳しいスタミナ勝負の長距離戦天皇賞・春は惨敗だったものの京都コースとは相性がいいのだろう。古馬勢の中では抜群の実績を残しており本命とする。能力的にも牡馬混じりの古馬戦で戦ってきて実績を出しているのでナンバーワンだろう。３歳牝馬同士のレースでしか実績のない馬よりも格は上だ。

　対抗は今年の３歳牝馬三冠馬アパパネ。トライアルでは負けるが大きな負ではないし、ここ一番の大レースはきっちり征する信頼度抜群の馬である。古馬との能力差は未知数だが能力の高さと勢いがあれば好勝負が期待できるだろう。

　▲はそのアパパネと同着でオークスを征したサンテミリオン。アパパネ以外で唯一今年の３歳牝馬ＧＩを勝った馬である。オークスで同着に来るのだから能力的にはアパパネと比べても遜色がない筈。前走の秋華賞は惨敗だが、それはオークス以来の休み明けのせいである。一叩きした今回は一変に期待できるし、そもそも鉄砲で秋華賞というローテーションをとってきたというのは陣営はこのエリザベス女王杯が勝負だった可能性が高い。鞍上をデムーロに変えてきたのも勝負がかりである証拠である。

　外国馬２頭の中ではスノーフェアリーは期待してもよさそうだが英国・愛国以外への遠征が初めての割には人気先行の気がするので無印としよう。