過去10年で４コーナー先頭だった馬が[8,0,0,2]と好成績を残している。10回中８回が逃げきり勝ちである。しかも、逃げ馬が粘れなかったうちの１回は昨年であり、昨年は変則開催で前開催の函館開催分が札幌に振り替えられて行なわれていた。つまり開幕週のパンパンの馬場ではなかったのである。開幕週に行なわれたらほぼ間違いなく逃げた馬が粘り勝ちを修めるレースなので逃げ馬、少なくとも４角では先頭にいる馬を狙っていきたい。

　本命はラヴドシャンクシー。前走は1000万条件の雄国沼特別を逃げ切り勝ち。1000万を勝ったばかりの馬だが夏だし牝馬なので格よりも勢いのある馬を狙ったほうがいい。前走の1000万勝ちが牝馬限定やハンデ戦を軽ハンデで勝ったのなら考えものだが、牡牝混合の定量戦での勝利なので重賞とはいえ牝馬限定ＧIIIなら通用するだろう。鞍上は逃げの名手中舘騎手というのも心強い。まず間違いなく逃げるだろう。競馬新聞の騎手欄に「逃げ」って書いてあるようなものだし。ラヴドシャンクシーの逃げ切りに期待しよう。

　対抗は今年のヴィクトリアマイルカップ２着馬ヒカルアマランサス。前走のマーメイドＳは５着に敗れたが、それは56kgというハンデの影響が大きいだろう。別定戦の今回はあらためて期待。鞍上のホワイト騎手は前日のレースで騎乗停止を喰らった。騎乗停止となった騎手はその週の残りのレースを帳尻合わせのために好走することが多い。そのセオリーが短期免許の騎手相手にも通用するかどうかはわからないが、ホワイトほどの名手なら無惨な負け方はしないだろう。

　馬券的には本命ラヴドシャンクシーを頭として対抗ヒカルアマランサスを２，３着付けとした３連単で勝負。