本命は昨年の春の天皇賞勝ち馬であり、今年の春天も２着だったマイネルキッツ。実績からいうとこの馬が最も格上である。昨年の春天で私はこの馬を本命にして的中させているが、その時本命にした理由が「母父がサッカーボーイという春天と相性のいい馬だから」というものであった。実績からも2500m以上の長距離で活躍する馬というイメージが定着しており、ここではそれほど人気にはならないだろうが、ＧIIIならともかくＧIIでは「格」を重視したい。もともと春天を勝つまでは新潟記念、福島記念で２着、エプソムカップで３着と中距離でも実績を残しており、ベストは長距離であるものの2000mがこなせないというわけではないだろう。

　相手は昨年のダービー馬ロジユニヴァース、皐月賞２着で北海道が得意な藤田が騎乗するヒルノダムール、金鯱賞を勝って宝塚記念でも３着のアーネストリーといった有力どころに加え札幌芝５勝のマイネルスターリー、逃げ残りが怖いドリームサンデー、重賞２勝のＳＳ産駒アクシオン、海外ＧＩ馬シャドウゲイト、函館記念２着でアンカツ騎乗のジャミール、昨年の覇者で武豊に乗り替わったヤマニンキングリーといった所を押さえておく。