2010年10月 3日(日) 4回中山8日目 15:40発走
11R 第44回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1200m 16頭立

 今年は香港から2頭の馬が参戦してきた。このうちの1頭であり、前哨戦のセントウルSを使って2着に好走したグリーンバーディーを本命にする。外国の馬が日本に参戦する時はその馬の能力の絶対値よりも陣営のやる気に結果が左右されることが多いが、香港の馬の場合本気で勝ちにきていることが非常に多い。まして前哨戦を使ってくる陣営は本気で勝ちに来ているのだろう。セントウルSでは直線で前が包まれてダメかなと思ったのだが、狭い隙間をスルスルっと抜けてきて差のない2着まで追い上げた。馬の実力もさることながら騎手の手綱さばきも一流と思われる。外国馬の出るレースはその取捨が難しいのだが、スプリンターズSの場合はヨーロッパの馬がきたら機械的に「消し」で香港の馬がきたら機械的に「買い」にすればほぼ間違いないので実は外国馬の取捨が分かりやすいレースなんだよな。

 相手筆頭はウチパクに鞍上を強化してきたヘッドライナー。今回は逃げ宣言をしていてるのでおそらく逃げるだろうが、そのまま逃げきってしまう可能性もある。夏に力をつけてきた馬であるが、抜けた存在のいない既存勢力よりもこういう新星の方が期待できるのではないかと思う。

 3番手評価は香港のウルトラファンタジー。日本に来てぶっつけでGI挑戦だし香港での成績もグリーンバーディーより落ちるので評価は下げたが、香港馬は侮れない。そもそもスプリントに限って言えば日本よりレベルが高いだろうし、日本にも単に遊びに来ているのではなく本気で勝負しに来ていることが多い。

 その他では昨年の2着&今年の高松宮記念2着馬ビービーガルダン他、ダッシャーゴーゴーワンカラットローレルゲレイロファイングレインキンシャサノキセキといった有力どころを押さえておこう。

結論
[馬単]
6→5 ・・・1000pts
6→[2,7,8,9,12,14]・・・300pts
6→10 ・・・100pts
[7,12]→6 ・・・100pts
[馬連]
7-12 ・・・100pts

 ちなみに、今回は馬柱に中国語名を付けてみました。中国語名は日本語フォントで出せるように書いているので一部本来は旧字体の文字を日本の新自体で書いています。正式表記は香港ジョッキークラブのページを参照。

B馬名中文馬名性齢騎手斤量
1 1 サンダルフォン 天使長牡7 酒井学 57
1 2ダッシャーゴーゴー 衝鋒駿驥牡3 川田将雅 55
2 3 サンカルロ 聖[上/下]羅牡4 吉田豊 57
2 4 アイルラヴァゲイン 愛火重燃牡8 津村明秀 57
B3 5 ×ビービーガルダン 加登快駒牡6 安藤勝己 57
3 6$グリーンバーディー 緑色駿威セ7 デュプレ 57
B4 7$ウルトラファンタジー 極奇妙セ8 ライ 57
4 8*ワンカラット 一[上/下]美鑚牝4 藤岡佑介 55
5 9ローレルゲレイロ 桂冠戰士牡6 藤田伸二 57
510ファイングレイン 精雕微琢牡7 勝浦正樹 57
611 プレミアムボックス 寶箱牡7 幸英明 57
612ヘッドライナー 頭條之星セ6 *内田博幸 57
713 マルカフェニックス 丸河鳳凰牡6 *松岡正海 57
714$キンシャサノキセキ 拳壇奇蹟牡7 四位洋文 57
815 ジェイケイセラヴィ 細味人生セ6 江田照男 57
B816 ウエスタンビーナス 西方女神牝7 *柴田善臣 55

レース後のコメント
 香港馬を狙ったというのは正しかったのだが、勝ったのは本命にしたグリーンバーディではなくもう1頭のウルトラファンタジーの方だった。日本で前哨戦を使って好走した馬よりも、ぶっつけで日本のGIに参戦した馬が好走するとはね。人気的にも盲点になっていたし。ちなみに予想本中に「(ウルトラファンタジーは)香港での成績もグリーンバーディに劣る」とカイタノだが、確かに近走成績欄に低い着順が現れているもののグリーンバーディとの直接対決ではウルトラファンタジーの方がほとんど先着してるんだよな。使われているレースが多いので低い着順が目立つがここ一番で優秀な成績を修めていたということだった。もうちょっとその辺をチェックしておいて人気の盲点のウルトラファンタジーから勝負するというのも手だったな。

 ウルトラファンタジーはスタートからハナを奪い、ローレルゲレイロと激しいハナ争い。逃げ宣言していたヘッドライナーはハナ争いに加わらず。前半3Fが33.3秒というハイペースだったが、ウルトラファンタジーの脚色は最後まで衰えず逃げきり勝ちを修めた。このハイペースを逃げきって勝てるんだから強いんだろうな。

 ダッシャーゴーゴーが勝ち馬にハナ差まで迫って2位入線だったが、4角でサンカルロの進路を妨げたせいで4位降着。高松宮記念の覇者キンシャサノキセキが繰り上がりで2着となった。大きな不利を受けたサンカルロは3着。不利を受けなかったら勝負になったかも知れず残念だ。2着以下上位陣はいずれも差し馬であり、ハイペースを逃げ切ったウルトラファンタジーは力が抜けていたといえる。

 我が本命グリーンバーディーは7着に敗退。前哨戦で燃え尽きちゃったのかな??

外れ



2010年10月 3日(日) 4回中山8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第44回スプリンターズS
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 1200m 16頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減調教師賞金
47ウルトラファンタジーセ8ライ 57 1.07.402-0134.11029.3540 -4[外]イウ9500
12ダッシャーゴーゴー牡3川田将雅 55 1.07.4降着10-0633.5 614.8510 +2(栗)安田隆行1400
714キンシャサノキセキ牡7四位洋文 57 1.07.61 1/409-0633.9 35.6500 -4(美)堀宣行3800
23 サンカルロ牡4吉田豊 57 1.07.7 1/215-1233.6 715.9490 0(美)大久保洋2400
48ワンカラット牝4藤岡佑介 55 1.07.7クビ05-0634.1 24.9508 -6(栗)藤岡健一950
815 ジェイケイセラヴィセ6江田照男 57 1.07.703-0234.3 823.8486 +6(美)坂本勝美 
36グリーンバーディーセ7デュプレ 57 1.07.8クビ10-1134.0 13.2488 +4[外]ファウン 
24 アイルラヴァゲイン牡8津村明秀 57 1.07.9 1/205-0234.313104.3514 +2(美)手塚貴久 
713 マルカフェニックス牡6松岡正海 57 1.08.0 1/210-1234.21148.6520 0(栗)松永昌博 
1035×ビービーガルダン牡6安藤勝己 57 1.08.1 3/405-0634.5 46.9500 -4(栗)領家政蔵 
1111 サンダルフォン牡7酒井学 57 1.08.1クビ16-1633.914116.8532 +6(栗)松永幹夫 
12816 ウエスタンビーナス牝7柴田善臣 55 1.08.103-0234.715128.9464 +4(美)鈴木康弘 
13612ヘッドライナーセ6内田博幸 57 1.08.31 1/405-0634.7 925.6484 -4(栗)西園正都 
1459ローレルゲレイロ牡6藤田伸二 57 1.08.4 3/401-0235.1 59.1462 -8(栗)昆貢 
15611 プレミアムボックス牡7幸英明 57 1.08.61 1/414-1234.61280.1534 -2(美)上原博之 
16510ファイングレイン牡7勝浦正樹 57 1.08.81 1/210-1235.016144.6486-10(栗)長浜博之 

LAP 11.7-10.7-10.9-11.2-11.1-11.8
通過 33.3-44.5-55.6-67.4  上り 67.4-55.7-45.0-34.1  平均 1F:11.23 / 3F:33.70
単勝  7 \2930
複勝  7 \900 / 14 \240 / 3 \450
枠連  4-7 \1020 (3)
馬連  07-14 \9900 (33)
ワイド 07-14 \3600 (38)/ 03-07 \6040 (50)/ 03-14 \1500 (19)
馬単  07-14 \22400 (69)
3連複 03-07-14 \50860 (125/560)
3連単 07-14-03 \358410 (791/3360)

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