いよいよ待ちに待った東京開幕である。私をはじめとした東京競馬場をホームグラウンドとする競馬ファンにとっては待望の開催だろう。そして、その東京の開幕初日に行なわれるレースがこの東京新聞杯である。堅かったり荒れたり、逃げ馬が粘ったり差し馬が台頭したりと過去のレースを調べてもいまいち傾向が掴みづらいレースだ。ただし、今年は抜けた存在の馬がおらず人気も割れているので極端に堅い結果におさまるということはないだろう。

　本命は昨年のマイルＣＳ２着のマイネルファルケに期待する。マイルＣＳの連対はフロック視されており、続く京都金杯は５着だったが、京都金杯出走馬は勝ち馬よりもむしろ負けている馬の方がここで好走する傾向にある。京都金杯にしても惨敗だったわけではなく、オープン経験は少ないとはいえ相手なりに好走する安定した成績を修めている。掲示板に載らなかったレースもあるが、勝ち馬とのタイム差を考えると着順ほど負けていないレースが大半を占めているし、地味だが能力は高く大崩はしないタイプの馬だ。今回は開幕週ということで直線の長い府中でも逃げ馬の方が馬場的にも展開的にも有利だろうし、鞍上が逃げ馬に乗せたら怖い藤田騎手である。マイネルファルケの逃げ切りに期待しよう。

　対抗は良血馬キャプテンベガ。偉大な兄ほどの活躍は残念ながらできていないがここら辺で勝っておきたいところだ。母父トニービンだけに血統的に府中向きだと思う。東京芝1600mでは２戦２連対と相性が良い。

　その他では昨年３着のスマイルジャックを筆頭に、レッドスパーダ、アブソリュート、トライアンフマーチといった有力馬に流そう。なお、本命以外の印は人気が無い順に高い評価としておいた。