2011年12月25日(日) 5回中山8日目 15:25発走
10R 第56回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2500m 14頭立

 普段競馬をやらない人でも馬券に参加する国民的行事有馬記念である。普段競馬をやらない様な人には競馬ファンよりも誕生日等の語呂合わせで馬券を買ったりする人が多いだろう。その様な馬とは無関係なラッキーナンバー系の馬券の買い目は、馬の能力や適性ましてや調子とは無関係に均等にばら撒かれることになる。つまり配当がパリミュチュエル方式で決定される現行の馬券では堅めのところがおいしい配当になるということである。そこで有馬記念は無理に穴を狙わずに純粋に「来る」と思った馬を買った方が期待値が高い(ただし素人受けしそうな馬を除く)。

 本命は三冠馬オルフェーヴル。この時期の3歳馬は成長して古馬と同等の能力になっているにもかかわらず、斤量は軽く設定されているので活躍することが多い。今年も12月に入ってからの古馬重賞では3歳馬の活躍が目立つので3歳世代のレベルは古馬と同等以上だろう。オルフェーヴルは三冠を獲るぐらいだからもちろん3歳馬の中でもずば抜けて強い馬であることは間違いない。そもそも過去に3歳時に有馬記念に出走した三冠馬は負けても2着。連対率はパーフェクトである。日本史上7頭目の三冠馬オルフェーヴルもまず連を外さないだろう。

 対抗はこの日中山競馬場で引退式を行うブエナビスタ。これがラストランである。JCを勝って堂々の参戦。日本国内では4着だった今年の秋天を除いて馬券を外していない確実性のある馬である。過去に2回降着を食らってその2回とも馬券圏内にいるのだから運も持ち合わせている。勝つ可能性はともかく馬券に絡む可能性はこの馬が間違いなく一番だろう。有馬記念では2年連続で2着。悲願の有馬記念制覇となるか、3年連続有馬記念2着となるか。それ以外の可能性は非常に少ないだろう。

 上記の2強が中心だが、もう1頭昨年の覇者ヴィクトワールピサを押さえておこう。昨年の有馬記念を初めとして中山の重賞は4戦4勝。全てGII以上。まさに中山巧者である。そもそも国内では馬券圏内を外していないし、海外でもドバイワールドカップという世界最高峰のレースを日本馬として初めて征した馬。コース適性もあり、しかも今年歴史に残る偉業を成し遂げた馬の割には人気になっていない。久々に出走したJCぜいいところ無しの惨敗を喫して人気を落としているからなのだが、これだけの馬がこのまま終わるはずがない。有馬記念は大舞台に強い馬が勝つレースなので、それを考えるとヴィクトワールピサがまさに相応しい馬と言えよう。

結論
[馬連]
01-09 ・・・ 3000pts
02-(01,09) ・・・ 1000pts

B馬名性齢騎手斤量
1 1ブエナビスタ 牝5 岩田康誠 55
2 2ヴィクトワールピサ 牡4 デムーロ 57
3 3 ヒルノダムール 牡4 藤田伸二 57
3 4 ペルーサ 牡4 *安藤勝己 57
4 5 *エイシンフラッシュ 牡4 *ルメール 57
4 6 キングトップガン 牡8 *柴田善臣 57
5 7 トゥザグローリー 牡4 福永祐一 57
5 8 ローズキングダム 牡4 *後藤浩輝 57
6 9オルフェーヴル 牡3 池添謙一 55
610 トーセンジョーダン 牡5 ウィリア 57
B711 ジャガーメイル 牡7 四位洋文 57
712 アーネストリー 牡6 佐藤哲三 57
813 レッドデイヴィス セ3 *武豊 55
814 ルーラーシップ 牡4 *メンディ 57

レース後のコメント
 誰も行かないから仕方なく逃げたアーネストリーが作り出したペースは1000m通過が63.8秒。超スローペースだ。前半のタイムはあのオグリキャップのラストランの時よりも遅いペース。我が本命・1番人気のオルフェーヴルは最後方近くを進む。「このスローペースでその位置で大丈夫か?」と思ったがいつもの様に早めに上がっていって難なく先頭に立った。そして先頭でゴールを駆け抜けた。ダービーや菊花賞の時ほど大きな差は付けられなかったものの、古馬の強豪が相手でもやはりこの馬が一番強かった。三冠に続き4度目のGI制覇。なお、兄ドリームジャーニーも有馬を勝っているが、兄弟で有馬記念制覇は史上初だそうである。メジロデュレンとメジロマックイーン、ビワハヤヒデとナリタブライアンですら果たせなかった偉業がここで達成された。

 2着は昨年のダービー馬エイシンフラッシュ。今年と昨年のダービー馬のワンツーとなった。ダービー以来勝ててないがいつも惜しいところにはいる馬だ。秋は不調だったがここでどうにか挽回した。スローペースでもリズムを崩すことなくうまく流れに乗ったルメール騎手の好騎乗もあるだろう。昨年のダービーもここまで極端ではなかったが似た様な流れだったな。

 3着はトゥザグローリー。昨年の3着馬である。2年連続3着である。もうちょっとで2着馬を捉えるところだったが、クビ差及ばなかった。来年も3着だとあのナイスネイチャの記録に並ぶ。

 4着は半年ぶり出走のルーラーシップ。5着は秋天を勝ってJC2着のトーセンジョーダン。池江厩舎は3頭出しで、1,3,5着と全て掲示板に載ったところが凄い。

 この日引退式が行われた女傑ブエナビスタは7着に敗退。スローペースを先行したが直線での伸びが足りなかった。JCで燃え尽きた感じがある。今度はその子供がこの舞台に出てきて欲しいものだ。もう1頭の狙い馬ヴィクトワールピサも先行したが伸びを欠いてブエナビスタにクビ差の8着に敗退。オルフェーヴルは強かったが私の馬券は惨敗だった。

外れ



2011年12月25日(日) 5回中山8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【10R】 第56回有馬記念
3歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) 芝 2500m 14頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減調教師賞金
69オルフェーヴル牡3池添謙一 55 2.36.011-10-08-0533.3 12.2462 -4(栗)池江泰寿20000
45 エイシンフラッシュ牡4ルメール 57 2.36.1 3/405-05-06-0533.6 726.8488 -4(栗)藤原英昭8000
57 トゥザグローリー牡4福永祐一 57 2.36.1クビ08-07-10-0833.3 947.1536+12(栗)池江泰寿5000
814 ルーラーシップ牡4メンディ 57 2.36.2 3/411-10-11-1133.21152.9504 +6(栗)角居勝彦3000
610 トーセンジョーダン牡5ウィリア 57 2.36.3クビ03-03-03-0333.9 39.2482 +4(栗)池江泰寿2000
33 ヒルノダムール牡4藤田伸二 57 2.36.4 3/406-07-08-0833.7 830.4466 (栗)昆貢 
11ブエナビスタ牝5岩田康誠 55 2.36.5 3/404-03-03-0334.1 23.2470 +6(栗)松田博資 
22ヴィクトワールピサ牡4デムーロ 57 2.36.5ハナ02-02-02-0234.3 410.2520+12(栗)角居勝彦 
813 レッドデイヴィスセ3武豊 55 2.36.5クビ06-05-03-0534.1 618.2484 +2(栗)音無秀孝 
10712 アーネストリー牡6佐藤哲三 57 2.36.6クビ01-01-01-0134.6 513.6534 +4(栗)佐々木晶 
11711 ジャガーメイル牡7四位洋文 57 2.36.81 1/209-07-06-0834.21277.1484 0(美)堀宣行 
1258 ローズキングダム牡4後藤浩輝 57 2.37.1211-13-13-1334.01051.1454 -8(栗)橋口弘次 
1346 キングトップガン牡8柴田善臣 57 2.37.41 3/409-10-11-1234.513132.9506 -2(栗)鮫島一歩 
34 ペルーサ牡4安藤勝己 57 ------------0.0--- (美)藤沢和雄 

LAP  6.8-12.0-12.4-12.1-13.1-14.4-14.3-13.0-12.0-11.9-11.4-11.3-11.3
通過 31.2-43.3-56.4-70.8  上り 70.9-57.9-45.9-34.0  平均 1F:12.48 / 3F:37.44
単勝  9 \220
複勝  9 \140 / 5 \490 / 7 \740
枠連  4-6 \2500 (10)
馬連  05-09 \3170 (10)
ワイド 05-09 \1020 (8)/ 07-09 \1660 (16)/ 05-07 \5630 (46)
馬単  09-05 \3650 (13)
3連複 05-07-09 \24290 (64/286)
3連単 09-05-07 \78260 (207/1716)

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