勝ったのはクラレント。母は2004年の私的年度代表馬であるエリモピクシーである。そちらでもカイタノだが、エリモピクシーはとにかく３着が多い馬だった。しかし、その仔のクラレントは今回は抜群の勝負根性を見せて重賞を物にした。人気馬をまとめて交わしてデイリー杯を制覇。ただ、橋口厩舎だけに今後は２着や３着を繰り返す可能性もある。血統的にも３着が多そうな馬であるし。

　２着は１番人気の◎ダローネガ。鞍上の岩田騎手としては前方でせめぎ合いを行なっているゲンテンとメイショウハガクレを捉えれば勝てると思って目標にしたのだろうが、内からクラレントが突き抜けてきたのが誤算だったか。出遅れも響いたのかもしれない。

　クラレントさえ来なければ的中だったのだが、クラレントの最後の脚は凄かった。母がエリモピクシーだけに３着でいいのに、と前述の私的年度代表馬の稿を読み返しながら思ってしまった。2004年のファイナルＳでエリモピクシーを３着固定で流したら勝ってしまった時ことを思いながら。まあ、今回はクラレントを３着付けで狙っていたわけではないのだが。

外れ