昨年のＪＣＤの勝ち馬トランセンドや今年の川崎記念の勝ち馬フリオーソというところが人気になっているが、この２頭は共に逃げてこそ力を発揮できる馬である。人気２頭が逃げ馬で、しかも差しが有利な東京コースであるのでバテさせ合いで共倒れになる可能性もある。人気で買うにはリスクがありすぎる。トランセンドは1800m以上のレースで実績を残してきた馬なのでマイルが向くかどうかという疑問がある。藤田の逃げは怖いが外国人騎手相手にもそれが通用するかは怪しい。本人が外人はペースを乱すので嫌いだと言ってるぐらいだし。もう１頭のフリオーソも南関でしか実績を残しておらず、中央の砂質が合うか以前に逃げ馬有利のコースでしか実績が無い馬が東京の長い直線に向くかどうかが怪しい。展開も考えてこの２頭は消すことにする。

　では本命は何にするのかだが、比較的堅く収まるレースなので消去法で残る人気馬セイクリムズンを本命とする。３連勝で根岸Ｓを勝った勢いに期待しよう。特に根岸Ｓは１月の東京になってからはフェブラリーＳと相性の良いレースとなっている。ダートでは大崩れしないタイプの馬なので軸にするには最適だろう。

　相手筆頭は東京大賞典３着のバーディバーディ。このレースと同じ東京ダート1600mの重賞ユニコーンＳを勝った馬なのでコース適性もあるし、４歳馬なので伸び代にも期待できる。

　相手２番手は根岸Ｓでセイクリムズンと激しいマッチレースを演じたダノンカモン。この馬もダート転向後は安定した成績を修めており期待していいだろう。

　その他の馬ではダイシンオレンジ、メイショウタメトモ、シルクメビウス、マチカネニホンバレ、オーロマイスター、コスモファントムといったところを押さえる。ただし内枠２頭は枠順的に不利なのであくまで押さえで薄目とする。