昨年のＪＣ馬ローズキングダムがここに参戦である。有馬記念は無念の出走取消だったが、まだ余力は残っていたのでここを使ってきたのだろう。余力が残っていなかったらこれだけの実績馬だしここは放牧に出していたと思うが、有馬を使えなかったがまだ余力が残っていると判断して敢えて新年のこのレースを使ってきたのだと思われる。ハンデも58kgだと厳しいとは思えない。むしろ実績を考えると軽めなぐらいである。

　ただし、このローズキングダムという馬はあのローザネイ一族の馬だ。重賞２着や３着が定位置のあの一族である。ローズキングダムはＪＣは勝ったものの２位入線でブエナビスタが降着を喰らっての繰り上がりの１着である。ツメが甘いのか本能的に前に馬がいないと不安なのかはわからないが、とにかくそういう血統なのである。特にここはハンデ戦なので、実績を考えると有利な斤量ではあるもののトップハンデが応えて最後の詰めが甘くなる可能性がある。薔薇一族ローズキングダムは２着付けで狙っていこう。

　では１着はどの馬にすればいいかだ。総流しだと芸がないし儲からない可能性があるので、ローズキングダムを負かしうる馬に絞って狙っていこう。相手筆頭（印的のは本命）はルーラーシップ。父キングカメハメハ、母エアグルーヴという良血である。これだけの良血だしここぐらい勝っておきたいところだ。徐々に力を発揮してきているし、将来的にはハンデがなくてもローズキングダムを負かせる馬になるだろう。

　もう１頭穴っぽいところでコスモヘレノスを狙っていこう。ステイヤーズＳ勝ちという実績はこのメンバーの中ではローズキングダムを除くと最上位だ。長距離戦ならいい勝負になるだろう。

　何か４歳馬ばかりが狙い馬となってしまった。このレースは４歳馬よりも５歳馬が活躍するレースなのだが、今年は５歳馬の出走がゼロ。６歳以上の馬にもさしあたって魅力的な馬はおらず、４歳馬を中心に狙っていこう。