この時期の２歳戦は出走経験の少ない馬ばかりで力や適性の比較が難しいのだが、このレースは前走重賞やオープンで活躍している馬よりも新馬戦や未勝利戦を勝って来た馬が活躍することが多い。実績よりも潜在能力が物を言うレースである。

　本命はキャリア１戦のエネアド。ディープインパクト産駒はこのコースでは勝率20%を超える実績があり、同産駒のディープブリランテが１番人気になるだろうが、エネアドも能力が高い。今回は直線の長い府中コースであり、このレース自体が差し馬が活躍しがちなレースであるが、前走は上がり勝負の展開で上がり3F32.5秒の見事な末脚で勝っている。直線でスピードを出しやすい新潟外回りでのレースだったということを割り引いて考えても、この末脚は魅力的である。直線勝負ならこの馬が有力だ。鞍上の福永騎手もこのコースでは回収率が割と高く、力を発揮できるだろう。

　相手はこのコースが得意な蛯名騎手が騎乗のマデイラ、出てくるたびに人気になっているが前走で圧勝劇を見せた今回は人気になっていないホーカーテンペストが中心。印上位３頭がキャロットファームの馬だがそれは偶然。馬券的に魅力的な馬を選んだらたまたまそうなった。クラブ馬主だけに馬主多頭出しだからといって特別勝負を賭けてるとか他の２頭を本線としている馬に有利な展開を作るために使うとかはおそらく無いだろう。その他ではクラレント、ピタゴラスコンマ、ディープブリランテ、ジャスタウェイといった有力どころに流そう。