ＧＩの谷間にあるＧIIIでレベルの高い馬は出走して来ないレースだが、確たる中心馬がおらず混戦模様の一戦である。

　抜けた馬がおらず軸を絞り込むのは難しいが、このレースが重賞初勝利という馬も昔から多く、また重賞自体に初出走という馬も過去10年で３勝している。そこで、格よりも勢いを重視してシルクアーネストを本命にしよう。シルクアーネストは前走準オープンを勝って勢いに乗る馬であるが、東京コースで(2,1,0,1)で着外は安田記念だけという府中巧者である。新潟でも１戦２着１回とサンプル数は少ないが実績を残しており、左回りが得意なのだろう。このメンバーなら重賞でも十分勝負になるはず。勢いとコース適性に期待して本命にしよう。

　相手筆頭はモンテエン。父ゼンノロブロイの産駒は東京芝1800mが得意な馬である。過去３年でのべ70戦していて単勝回収率が321%、複勝回収率も134%と回収率ベースで見ても優秀な数値を残しているので馬券的にもかなり妙味がある。また、母父トニービンということで母系の方も府中コースへの適性が見込まれる。大崩れしないタイプであるのも魅力だ。

　▲は同じく母父トニービンのレッドデイヴィス。すでに重賞３勝している実績馬である。また、有馬記念でもブエナビスタやヴィクトワールピサとタイム差無しだったのは立派。ここ３戦は相手が強かったので着順がよろしくないが、メンバーの格が落ちたここでは侮れない。

　その他、セイクレットレーヴ、レディアルバローザ、トーセンレーヴ、メイショウカンパク、ダノンスパシーバ、ダイワファルコン、ダノンシャークといったところが抑え。極端な人気薄が来ることはほとんど無いレースだが、有力馬が多いので手広く流そう。