確たる中心馬がおらず人気も割れており混戦模様の一戦である。この時期の２歳牝馬は実力の比較が難しく、また、一線級は阪神ＪＦ一本に絞ってきているのが理由だろう。軸をどの馬にするかということが課題だが、唯一の関西馬ラシンティランテを軸にする。

　このレースは以前とは距離と施行時期が変わったため実質今年で４年目なのだが、過去３年のうち２年が阪神ＪＦを人気で着外だった馬（09年ジェルミナル、11年ダンスファンタジア）が勝っている。実力はあるが運がなく阪神ＪＦを負けた馬が巻き返すレースなのだろう。そういう点で阪神ＪＦで３番人気に支持されながら15着に惨敗したラシンティランテがうってつけだろう。前走の敗因は展開が向かず押し出されてハナに立ってしまいカカって自分のペースでレースができなかったこと。今回は少なくとも内枠を引いたニケは逃げるだろうし、他にも前に行きそうな馬がいる。他馬の後ろに付けてうまく折り合いを付けられれば挽回のチャンスである。

　相手筆頭は２頭出し水野厩舎の一角フライングバルーン。逃げ馬ニケと一緒に２頭出しで出走させてきている。ニケが逃げてペースを作り、フライングバルーンに有利な流れを作り出すのだろう。ここは勝負がかりと見た。外人騎手からの乗り替わりの多い中、前走から引き続き蛯名騎手が手綱を取るのも好材料。また、ニケの方も運良く逃げ馬にとって有利な内枠を引いたのでそのまま逃げきってしまうことも考えられる。両頭とも人気になっていないがその割にチャンスはあるので重要視しよう。

　混戦なのでどの馬が来てもそれなりには配当が付くため、その他の有力どころにも手広く流しておく。