2012年 2月19日(日) 1回東京8日目 15:40発走
11R 第29回フェブラリーS
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) ダート 1600m 16頭立

 フェブラリーSは1番人気がよく活躍するGIである。過去10年で1番人気は8勝しており、実はJRAのGIで最も1番人気の勝率が高いのがこのフェブラリーSなのだ。

 今年は昨年の勝ち馬トランセンドが一本かぶりの人気。東京ダート1600mといえば芝スタートで外枠の方が芝の区間を長く走れてダッシュを付けやすいため逃げ馬にとっては外枠有利なコースである。トランセンドの様な逃げ馬にとって外枠を引いたのは好材料だ。昨年はフェブラリーS勝ち以外にもドバイWCでヴィクトワールピサの2着や南部杯、JDダートを勝つという快進撃であった。唯一国内で勝てなかったJBCクラシックでも交流重賞の鬼スマートファルコンの2着と強い内容の競馬をしている。このメンバーだと無理に行こうとする馬もおらず、確勝級だろう。前年のJCDで日本馬最先着となり直行した馬は過去10年で4戦4勝というデータも後押ししている。堅いだろうが1番人気の勝率が非常に高いレースでもあるので頭で勝負。

 相手筆頭は大崩れしないタイプのダノンカモン。なかなか勝ちきれないものの常に掲示板には乗る安定感のある馬である。ここ2戦ほど5着が続いているが、今回は得意の東京ダート1600mなので巻き返しに期待しよう。勝ちきれない馬であるものの紐で狙うならこの安定感は魅力である。

 もう1頭ワンダーアキュートを紐で狙ってみよう。この馬も勝ちきると言うよりは2着が多い馬だが、紐で狙うのは最適である。本格化してからはほとんど連を外しておらず2着付けならぜひ狙いたい馬である。

 三連単で勝負しようと思うが、上記以外に3着付けでエスポワールシチーテスタマッタトウショウカズンに流そう。特にテスタマッタは3着が多く、3連単の3着付けには最適である。根岸S勝ち馬シルクフォーチュンはそれなりに人気になってるが1600mはちょっと長いと思うので無印。南部杯は3着であるものの今回はメンバー的に強化されているので厳しいだろう。

 今回が初ダートとなる馬は2着だったトゥザヴィクトリーを除くと芝実績や人気の有無に関係なくほぼ4着以下に敗れているので穴人気のグランプリボスを始めとしたその様な馬は消し。芝馬というイメージが強かったグルメフロンティアも実はダートのオープン特別を勝った実績があるんだよな。それだけダート経験は必須ということなのだろう。

結論
[三連単]
15→10→(09,11)・・・600pts
15→10→(14,16)・・・300pts
15→11→(09,10)・・・400pts
15→11→(14,16)・・・200pts

B馬名性齢騎手斤量
B1 1 ナイキマドリード 牡6 *戸崎圭太57
1 2 タガノロックオン 牡4 田辺裕信57
2 3 シルクフォーチュン 牡6 藤岡康太57
2 4 スマイルジャック 牡7 *丸山元気57
3 5 ヒラボクワイルド 牡6 幸英明 57
3 6 ケイアイテンジン 牡6 *後藤浩輝57
4 7 ヤマニンキングリー 牡7 デムーロ57
4 8 セイクリムズン 牡6 吉田隼人57
5 9エスポワールシチー 牡7 *武豊 57
510ワンダーアキュート 牡6 和田竜二57
611ダノンカモン 牡6 福永祐一57
612 $ライブコンサート セ8 *蛯名正義57
713 グランプリボス 牡4 *内田博幸57
714トウショウカズン 牡5 *川田将雅57
815トランセンド 牡6 藤田伸二57
816$テスタマッタ 牡6 岩田康誠57

レース後のコメント
 我が本命トランセンドはスタートは良かったものの行き脚が付かず4番手辺りを追走。前に行ったセイクリムズン等がバテた最後の直線では先頭に一瞬並びかけて見せ場は作ったのだが結局それまで。7着に敗退。せっかく外の枠を引いたのだから長く芝コースを走れる利点を活かしてハナに行けば良かったと思ったが、逃げたセイクリムズンがビリだったことを初め、前に行った馬は軒並み馬群に沈むハイペースの展開だったので、無理に行っても結果は良くなかっただろう。藤田騎手は「逃げたかったが行き脚が付かなかった」とコメントしている。藤田が逃げ宣言すればペースが緩くなることが多いのだが、今回はそうは行かなかった。

 勝ったのは一昨年の2着馬テスタマッタ。ここ2戦3着が続いていたし3着が指定席だと思っていたが、有力馬がハイペースに呑まれて沈んでいく中で後方から良い脚を使って差し切った。前走の敗因は距離不足の様だし、逆に2000mでもイマイチなのでマイルがベストと思われる。前崩れの展開に助けられた面もあるが、鮮やかな差し切りだった。なお、岩田騎手はインタビューで「やってまった」と(照れながら)言っていた。

 2着はシルクフォーチュン。トランセンドが来なかった時点で馬券はハズレなので、(この馬の出資者ではないものの)シルクの会員の私としてはシルクフォーチュンに勝って欲しかったのだが、テスタマッタには届かなかった。上がり3Fのタイムは勝ち馬と同じ素晴らしい差し脚だった。道中テスタマッタよりも更に後ろに居たので、その分の差が出てしまった。

 3着はワンダーアキュート。東海S以来勝ちきれないレースが続いているが、常にいいところまで行く安定感のある馬である。4着はダノンカモン。この馬も大崩れしない馬だ。5着はエスポワールシチー。多少無理をしても逃げる佐藤哲騎手からペースを重視する武豊騎手に乗り替わったためか中団からの競馬となったが、直線でゴチャついたのが痛かった。それでもバラけてからの脚は良かったので力は衰えていないと見ていいだろう。

外れ



2012年 2月19日(日) 1回東京8日 天候 : 晴  馬場状態 : 良
【11R】 第29回フェブラリーS
4歳以上・オープン・G1(定量) (国際)(指定) ダート 1600m 16頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減調教師賞金
816テスタマッタ牡6岩田康誠 57 1.35.413-1335.7 724.3504 +2(栗)村山明9400
23 シルクフォーチュン牡6藤岡康太 57 1.35.7215-1535.7 414.6470 0(栗)藤沢則雄3800
510ワンダーアキュート牡6和田竜二 57 1.35.8 3/408-0836.4 25.7520+12(栗)佐藤正雄2400
611ダノンカモン牡6福永祐一 57 1.35.8ハナ07-0536.6 515.9532 +2(栗)池江泰寿1400
59エスポワールシチー牡7武豊 57 1.36.0105-0536.8 37.8500 -6(栗)安達昭夫940
12 タガノロックオン牡4田辺裕信 57 1.36.42 1/208-0837.011140.0524 +4(栗)松田博資 
815トランセンド牡6藤田伸二 57 1.36.61 1/204-0337.6 11.5518 -2(栗)安田隆行 
36 ケイアイテンジン牡6後藤浩輝 57 1.36.7クビ05-0537.410137.8484 -2(栗)白井寿昭 
47 ヤマニンキングリー牡7デムーロ 57 1.36.8 1/211-1037.2 845.6502 +1(栗)河内洋 
10612 ライブコンサートセ8蛯名正義 57 1.36.9 1/211-1037.316322.6476 0(栗)白井寿昭 
1135 ヒラボクワイルド牡6幸英明 57 1.37.1113-1337.412163.3496 0(栗)大久保龍 
12713 グランプリボス牡4内田博幸 57 1.37.1ハナ03-0338.1 621.1508-10(栗)矢作芳人 
13714トウショウカズン牡5川田将雅 57 1.37.2 3/402-0238.5 972.4534 -4(栗)領家政蔵 
1424 スマイルジャック牡7丸山元気 57 1.38.1516-1638.014188.1498 +2(美)小桧山悟 
1548 セイクリムズン牡6吉田隼人 57 1.38.2 3/401-0139.515222.6520 0(栗)服部利之 
1611 ナイキマドリード牡6戸崎圭太 57 1.38.3クビ08-1038.713173.2482 -1[地]川島正行 

LAP 12.2-10.9-11.6-11.9-12.1-12.4-12.0-12.3
通過 34.7-46.6-58.7-71.1  上り 72.3-60.7-48.8-36.7  平均 1F:11.93 / 3F:35.78
単勝  16 \2430
複勝  16 \760 / 3 \660 / 10 \310
枠連  2-8 \1050 (3)
馬連  03-16 \10510 (22)
ワイド 03-16 \2430 (19)/ 10-16 \1160 (11)/ 03-10 \950 (9)
馬単  16-03 \26210 (47)
3連複 03-10-16 \15530 (37/560)
3連単 16-03-10 \141910 (257/3360)

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