2012年 3月18日(日) 1回阪神8日目 15:35発走
11R 第60回阪神大賞典
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・内 3000m 12頭立

 毎年の様に1番人気馬の活躍の目立つ堅めのレースである。めったに行われない長距離戦なので距離適性も重要だが、逆に言うと長距離に適性があれば実績馬が堅実にやってくるレースということだ。

 今年はオルフェーヴルがダントツの1番人気となっている。三冠を制した上に古馬混合の有馬記念も制したのだからここでは間違いなく来るだろう。実際ナリタブライアン、ディープインパクトといった90年代以降の三冠馬はこのレースを勝っているし(80年代の三冠馬2頭は出走していない)、オルフェーヴルもまず負けることはない。

 問題は単勝を買っても儲からないので連勝で狙うしかないが、どの馬を相手にするからだ。連の相手も手堅く昨年の春の天皇賞馬ヒルノダムールで行こう。凱旋門賞遠征から帰国後に鉄砲で出走した有馬記念を除くと4歳以降日本では堅実な走りをしており、ここでも2着は堅いだろう。父マンハッタンカフェ、母父ラムタラという長距離に向きそうな血統背景であるし、何より春天を勝っているのだから距離適性ももちろんある。

 その2頭の馬単でもまだ配当が安いので三連単で3着を絞って狙うこととする。ダイヤモンドS2着の良血馬ギュスターヴクライを本線として、その他昨年の勝ち馬ナムラクレセント、一昨年の春天勝ち馬ジャガーメイル、08年の菊花賞馬オウケンブルースリと長距離重賞での実績のある馬を押さえておく。

結論
[三連単]
12→02→01 ・・・ 2000pts
12→02→(04,06)・・・400pts
12→02→11 ・・・ 200pts

B馬名性齢騎手斤量
1 1ギュスターヴクライ 牡4 *福永祐一55
2 2ヒルノダムール 牡5 藤田伸二58
3 3 トウカイトリック 牡10*幸英明 56
B4 4ジャガーメイル 牡8 四位洋文57
5 5 コスモヘレノス 牡5 柴田大知56
5 6ナムラクレセント 牡7 和田竜二57
6 7 ピエナファンタスト 牡6 木幡初広56
6 8 コパノジングー 牡7 藤岡佑介56
7 9 リッカロイヤル 牡7 *秋山真一56
710 ビートブラック 牡5 *浜中俊 56
811オウケンブルースリ 牡7 *安藤勝己57
812オルフェーヴル 牡4 池添謙一57

レース後のコメント
 おそらく後世まで語り継がれるような迷レースだった。番手を追走していたオルフェーブルが抑えきれずに途中から先頭に立つ。そして問題は2周目3コーナー。左手前で3角に差し掛かったオルフェーブルはカーブを曲がりきれずに大きく逸走。最後方近くまで下がってしまう。横から捉えたカメラ映像を見ているとズルズルと後退した様に見えて、故障発生かと思ってビビったがどうにか馬群に戻ってレースは続けていた様なので一安心。普通の馬ならここで終わってしまうのだが、これからがこの馬の凄いところ。馬群に戻ってカーブで捲るように上がっていき、更に直線でも他の馬を追い抜いて先頭を行くギュスターズクライに迫っていく。もの凄いパフォーマンスだ。最後はギュスターズクライに半馬身差及ばず2着だったが、あれだけのロスがあってもこの結果を残せるのだから能力はずば抜けているのだ。問題は気性である。最後の直線でも大外から内に切れ込んでいきヒルノダムールの進路を妨げて審議対象となった。

 あれだけのロスがありながら半馬身差の2着なのだからオルフェーブルの競走能力はかなりのものなのだろう。しかし、気象面では課題が残っている。今回より更に200m距離が長くなる春天に出てきてどうかだが、今回のレースで2着に食らいついて来たパフォーマンスからしても実力的にずば抜けていることは確かなので私は現時点では本命にしようと考えている。今回の様なこともあるので100%勝つとは言い切れないが、そもそも競馬には絶対はない。今回は休み明けの叩き台であり、精神面では仕上がり途上だったのだろう。春天では万全の状態に仕上げてくるだろうから今回の様なことが発生する可能性は低いと思う。ただし、今回一旦レースを辞めてしまった後で再度闘志をむき出しにして全力疾走してしまったので、その疲労が残るのではないかということがちょっと心配ではある。

 勝ったのはロス無くコースを回ってきたギュスターヴクライ。おそらく鞍上の福永騎手も勝ちに行くというよりは着を拾いに行く様に心がけていたと思われる。そしてソツの無いレースをこなしていたら、勝つはずだった馬が勝手にコケて自分が勝ってしまったという感じだろう。ダイヤモンドSでも2着だし長距離では安定して力を発揮できる馬だ。なかなか勝ち上がれなかったのはおそらく条件戦には3000m以上のレースが無いからなのだろう。

 3着はナムラクレセント。途中まで先頭を走っていて、オルフェーヴル逸走後も再度先頭に立った。ペースが遅かったので粘ることができた。前に行く馬がおらずスローペースとなったことが、前に壁を作りたいオルフェーヴルには凶と出たが、ナムラクレセントには吉と出た。凶と出た馬の方が先着しているのは妙だが実力差を考えるとそんなものだろう。

 4着は私の対抗馬ヒルノダムール。直線でオルフェーヴルに前をカットされたのが痛かった。

外れ



2012年 3月18日(日) 1回阪神8日 天候 : 曇  馬場状態 : 稍重
【11R】 第60回阪神大賞典
4歳以上・オープン・G2(別定) (国際)(指定) 芝・内 3000m 12頭立
馬名性齢騎手斤量タイム着差通過順上3F単勝体重増減調教師賞金
11ギュスターヴクライ牡4福永祐一 55 3.11.806-06-05-0437.1 313.4498 +6(栗)荒川義之6000
812オルフェーヴル牡4池添謙一 57 3.11.9 1/201-02-09-0636.7 11.1462 0(栗)池江泰寿2400
56ナムラクレセント牡7和田竜二 57 3.12.32 1/202-01-01-0137.8 534.1502-10(栗)福島信晴1500
22ヒルノダムール牡5藤田伸二 58 3.12.51 1/408-08-06-0537.7 29.5478 -4(栗)昆貢900
44ジャガーメイル牡8四位洋文 57 3.12.92 1/207-07-03-0238.2 431.6480 -4(美)堀宣行600
33 トウカイトリック牡10幸英明 56 3.13.11 1/409-09-08-0938.1 8131.7456 0(栗)野中賢二 
67 ピエナファンタスト牡6木幡初広 56 3.14.0511-11-09-0938.910175.5474 0(栗)谷潔 
811オウケンブルースリ牡7安藤勝己 57 3.14.42 1/210-10-07-0639.5 772.5484 -6(栗)音無秀孝 
55 コスモヘレノス牡5柴田大知 56 3.14.6105-03-03-0639.8 9164.6520 -2(美)菊川正達 
10710 ビートブラック牡5浜中俊 56 3.15.8703-03-02-0241.2 644.4514 -4(栗)中村均 
1168 コパノジングー牡7藤岡佑介 56 3.18.4大差12-12-11-1142.312265.2510 +8(栗)宮徹 
79 リッカロイヤル牡7秋山真一 56 ------03-03-12-12----11203.3548 0(栗)須貝尚介 

LAP 13.3-12.3-13.3-13.6-12.4-12.7-12.3-13.9-13.2-12.2-13.2-12.1-12.0-11.9-13.4
通過 38.9-52.5-64.9-77.6  上り 74.8-62.6-49.4-37.3  平均 1F:12.79 / 3F:38.36
単勝  1 \1340
複勝  1 \170 / 12 \110 / 6 \330
枠連  1-8 \410 (2)
馬連  01-12 \400 (2)
ワイド 01-12 \220 (2)/ 01-06 \1130 (13)/ 06-12 \390 (4)
馬単  01-12 \2160 (7)
3連複 01-06-12 \1860 (6/220)
3連単 01-12-06 \18590 (42/1320)

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