ＧＩ馬が何頭も参戦し豪華な顔ぶれとなったレースである。その中でもデビュー以来負けなしのカレンブラックヒルを本命としよう。前走はニュージーランドトロフィー馬はＮＨＫマイルを勝てないというジンクスをも打ち破り圧勝。まだ底を見せていない強みがある。距離がマイルまでしか経験がないが、東京芝1800mはダイワメジャー産駒と相性が良い。勝率や連対率ではディープインパクト産駒にやや劣るものの今回の出走馬の父の中ではそれに次ぐ成績である。また、回収率では断然上であり、ダイワメジャー産駒のカレンブラックヒルは狙い目である。東京開幕週は逃げ・先行馬有利ということもあり開催まっただ中のＮＨＫマイルＣを逃げ切ったこの馬は開幕週ならより一層力を発揮するに違いない。

　対抗は一昨年のダービー馬エイシンフラッシュ。一時期低迷していたが昨年の有馬記念でオルフェーヴルに3/4馬身差の２着と復活。春はドバイに遠征して、その疲れがあったのか宝塚記念では６着に敗退。しかし、夏に休んでリフレッシュした今回は立てなおしてくるだろう。

　▲は府中巧者ストロングリターン。安田記念２年連続連対の実力馬である。休み明けには強くないというのが気になるが、府中でやる以上この馬は押さえておく必要がある。

　その他ではシルポート、フェデラリスト、エイシンアポロン、リアルインパクト、グランプリボスといった前走ＧＩ組でかつ重賞実績のある馬を狙う。過去10年で馬インフルエンザのせいで調整に狂いが生じた07年以外は前走ＧＩ出走か札幌記念３着以内の馬しか来ていないので、人気の一角であるトーセンレーヴは切ることとする。同じ東京芝1800mのエプソムカップを勝っていても、開幕最終週と秋の開幕週では馬場状態や騎手の慣れも違うし、出走馬のレベルもこちらの方が高いのでそう簡単にはいかないことが多いので。

　本命馬が人気であり、また、勝つか着外かどちらかで２着になる可能性はあまりない馬なので馬単で流すこととする。