阿寒湖特別。しばらくの間ステイゴールドの「主な勝ち鞍」だったそのレースは偉大なるレースである。特に３歳時にそのレースを勝った馬は偉大な馬ばかりである。前述のステイゴールドだけではなく、マンハッタンカフェ、ファインモーションがそれに該当する。また、08年の目黒記念の覇者ホクトスルタンもそのレースの勝ち馬である。３歳の夏という時期に古馬相手に長距離で勝つということは能力の証なのだが、それにしても他の長距離戦よりも阿寒湖特別が長距離条件戦の中ではひときわ目立っている。３歳のレースは長距離戦がほとんど組まれておらず、条件馬に甘んじていた長距離が得意な実力馬が頭角を現しやすいレースが阿寒湖特別なわけで、阿寒湖特別を３歳で征した馬はその後長距離路線で活躍することが多い。

　昨年３歳馬ながら阿寒湖特別を制したスマートロビンが今回目黒記念に出走する。３歳で阿寒湖特別を勝ち、４歳で目黒記念に出てきた逃げ馬といえば08年に勝ったホクトスルタンである。そのホクトスルタンと像がかぶるのがスマートロビン。昨年の菊花賞に出てくれば本命にする予定だったが残念ながら出走して来なかった。前走はメトロポリタンＳを勝って古馬戦線でも勝てる目処は立った。賞金さえ足りえいれば春天も狙えた筈の馬なので、ここでは勝負だろう。スマートロビンの単勝で勝負しよう。

　それから、３着が多いダノンバラードを３着付けで狙ってみるのも面白い。特に皐月賞で３着に来てからの安定ぶりは特筆に値する。勝てないまでも常に２〜４着で、特に３着の多さは特筆に値する。スマートロビン１着でダノンバラードを３着にして三連単で流してみよう。目黒記念はハンデ戦ながら54kgの斤量の馬が連対することが多いので54kg以上の馬に流そう。例外的に51kgの馬が連に絡むことがあるが、今回51kgを背負っているのはアイノカゼという騎手が江田照でキングヘイロー産駒という穴の匂いがプンプンする馬なのでそれも押さえておく。