ハンデ戦になってから荒れてばかりのレースである。別定戦時代はヴィクトリアマイルが無かったこともあり、この時期の牝馬の頂上決戦という位置付けだったのでそれほど荒れなかったのだが、ハンデ戦になってからは荒れてばかりである。ハンデ戦だということもあるが、一線級の馬がヴィクトリアマイルに回り、ヴィクトリアマイルに出走した馬が出てきたとしてもお釣りが残っていない状態の場合が多いのがその要因と考えられる。

　そこで軽ハンデの穴馬を狙っていこう。本命は軽ハンデで穴を開けることが多い酒井騎手騎乗のメルヴェイユドール。酒井騎手といえば地味ながら体重が軽くて軽ハンデをこなせる騎手の中ではかなりの腕を持っており、それが穴を開ける要因となっている。一流騎手とは言えないかもしれないが、大半の一流騎手が体重的に軽い斤量では乗れないのに対して、酒井は軽斤量をこなせる割には騎手としても確かな腕を持っている。軽ハンデ馬に乗ってきたら一流騎手に準ずる騎手と考えてよいだろう。今回騎乗するメルヴェイユドールはいろいろな騎手が手綱を取ってきたが、３勝中２勝を酒井騎乗時に挙げており、相性も抜群である。準オープンで勝ち切れない馬とはいえ、今回は軽い斤量と相性の良い騎手を活かして穴を開けることが期待できる。

　相手は混戦模様のハンデ戦で何が来てもおかしくないので、総流しとする。ハンデ戦になってから１番人気は１度も馬券になってないので１番人気のグルヴェイグは切ろうかとも考えたが、騎手がウィリアムズ騎手というのが怖いので抑えておくこととする。