京都芝外回り1600mといえば西園厩舎と相性が良い。過去３年で[3,0,3,24]と４回に１回は馬券に絡んでいるが、単勝回収率も297%と馬券的にも狙い目である。黙って買っておけば賭け金が３倍近くまで増えて戻ってくる計算になる。その西園厩舎が３頭出しで勝負を賭けている。西園厩舎の馬を中心に考えれば良いだろう。

　西園厩舎はシルポート、コスモセンサーとハナ、番手に行きそうな馬を出してきた。シルポートというペースメーカーを出しているにも拘らず、シルポートが大きく離して他馬が付いてこない場合に備えて更に番手でペースメーカーになる様にコスモセンサーも出走させている。この２頭でハイペースを作り出して前を崩しておいて差し馬に勝負させるに違いない。となれば３頭のうち唯一の差し馬であるサダムパテックが狙い目である。中・長距離での活躍が目立つが、短距離路線でも京王杯スプリングカップを制しており、距離はオールマイティにこなせる。父がフジキセキということを考えればマイルが合っているともいえる（ただし母父エリシオなのでスタミナもあり長距離もこなせる）。また、今の京都芝は内が有利な傾向にあり、最内枠を引いたサダムパテックにはチャンスだろう。混戦を断ち切るのはサダムパテックで決まりだ。

　相手はコース相性が勝率的にも回収率的にも抜群に高い岩田騎手が騎乗するフィフスペトル。特に前日の雨で馬場状態が重くなっていることが予想されるのでキングカメハメハ産駒は狙いどころだ。さらに、コース相性ということを考えればマンハッタンカフェ産駒のガルボも狙い目だ。この２頭を中心に手広く流そう。残りの馬では西園厩舎のその他２頭と、同じく３頭出しの堀厩舎の馬、それから外人騎手を起用してきた馬を押さえておこう。あと、スワンＳ組はイメージに反してマイルＣＳとは相性が良くないため軸にはできなかったが、今年の安田記念２着でスワンＳも制したグランプリボスも押さえておく。