安田隆行厩舎が怒涛の４頭出し。ＧＩレースに４頭も出してくるということはそれだけ勝負を賭けてきているのだろう。その厩舎の馬のうち少なくとも１頭は間違いなく連に絡むとみていい。

　その安田隆厩舎４頭の中でおそらく本線と思われるロードカナロアを本命とする。ＧＩ初出走ではあるものの目下５連勝中かつデビュー以来８連続連対中で重賞シルクロードＳを制した。この勢いは止められないだろう。おそらく厩舎側もこの馬にＧＩを勝たせるために大量出走させて有利にレースを進めようとしていると推測される。手堅くロードカナロアを本命にしよう。

　連の相手はその他の安田厩舎の馬。筆頭格は昨年のスプリンターズＳ馬カレンチャンだ。スプリンターズＳと高松宮記念を両方勝つ馬は意外と少ないのだが、今年からの中京競馬場は直線に坂のあるコース。周りやコース形態や直線の長さは異なるものの、以前よりは中山のＧＩで活躍した馬がここでも活躍する可能性が高くなっているだろう。

　その他のダッシャーゴーゴーも気象は良くないが能力の高い馬である。もう１頭のトウカイミステリーも四位騎手に乗り替わりなので勝負を賭けてきた可能性があるので気になるところだ。この２頭も押さえておこう。

　安田厩舎以外の馬では阪急杯を勝ったマジンプロスパーが気になる。馬主の大魔神こと佐々木主浩氏の所有馬はヴィルシーナで重賞を勝ったり先日もスペルヴィアがデビュー戦を飾るなど、出走頭数こそ少ないものの今年は大活躍である。今年の馬主成績は５走しかしていないものの勝率60%という脅威の数字。馬主としての生涯成績も勝率２割を超えている。それだけ何か持っているのだろう。馬関係の仕事をしてきたわけではないので意外だが、コネだけではなく相当の相馬眼を持っていて重賞級の器の馬しか所有しないのだと思う。