逃げた馬が粘ることが多いレースである。過去１０年で４角先頭の馬が逃げ切ったのは７回。逃げ馬が沈んだ３回のうち１回は函館の代替開催があり開幕６週目に行われた年なので例外と思って良い。残りの２回は1000m通過が60秒を切っていた年であるが、もともと1000m通過が60秒以上となりやすいので、ハイペースになりそうな場合以外は逃げ馬を狙った方が良い。

　本命はナムラボルテージ。格上挑戦で全くの人気薄の馬だ。前走はハナを切っている先行馬であるが、今回も他に前に行きそうな馬も少なくどうしても逃げなければいけない様な馬もいないため逃げると思われる。メンバー的にハイペースにはならなさそうなので、前述の通り逃げ切りが決まる可能性が高い。また、鞍上の古川吉騎手は過去３年間札幌芝1800mで[4,2,2,20]と優秀な成績を残しており、回収率では単勝516%、複勝168%と驚異的な数値を残している。ただし、これは09年のこのレースにおいて単勝58倍のピエナビーナスでの勝利が数字を押し上げている面もある。それでもこのコースとは相性が良い騎手であり、逃げ残りが期待できる馬でもあるので軸として狙ってみよう。

　相手は手広く、全ての馬に流そう。